J-オイルミルズはこのほど、業界紙誌記者との懇親会を、東京・永田町の「春秋 溜池山王店」で開いた。

開会にあたり、八馬史尚社長が現況報告として、「今年の夏は酷暑に加えて台風も多く発生したが、気象の大きな変化を感じた。さらに国際関係では、米中貿易摩擦の激化といった、これまで考えられなかった変化が起きている。その意味で当社のビジネスにとっても、今後を想定した取り組みがますます重要となる」と前置いた。

その上で「第1四半期決算では、利益面で大きく改善した。これは昨年来取り組んできた価格改定の効果がようやく形になってきたものと思っているが、菜種搾油のコストはまだまだ厳しく、今後も不透明感が強いとみている。さらには、利益が改善したとは言っても、一昨年の水準に戻しただけとも言え、さらにその上をどう目指していくのかが課題だ。現中期経営計画では『付加価値化』に取り組んでいるが、下期に向けてさらに深めていきたい。商品についても『トライ&エラー&トライ』を繰り返す中で、顧客に認められる価値を提供できる会社になりたいと考えている」と述べた。

結びには「昨年の価格改定では改めて、消費環境は厳しい状態にあると感じており、業務用市場の顧客は人件費高騰や物流費の上昇にも直面している。その中で当社の商品が顧客の利益にきちんと貢献できるよう、技術開発をしっかりやっていきたいし、(長持ち油の)『長調得徳』や(風味油の)『J-OILPRO』といった商品でソリューションを提供したい」と述べた。

続いて今春リニューアルした「長調得徳」シリーズについて、「春秋 溜池山王店」の安田料理長ら現場のプロのコメントをまとめたPR動画を放映した。

コメントでは「長調得徳」は着色しにくく、カラッと揚がるので、おいしい揚げ物を提供できるだけではなく、油を交換する回数が減少することや、フライヤー清掃の作業負担も軽減されるので、人手不足の中で、スタッフも喜んでいるとの評価が聞かれた。ホールスタッフからは、調理作業が客席から見えるオープンキッチンだととりわけ、油のにおいが広がらない機能を評価する声もあった。

〈大豆油糧日報 2018年9月6日付より〉