油祖離宮八幡宮(京都・大山崎)は4月6日、春の大祭「日使頭祭(ひのとさい)」を開催し、約100人の油脂業界関係者や地元住民など多数が参拝した。献燈の儀、湯立ての神事、祝詞奏上、玉ぐし奉てんが古式にのっとり行われた。また、大山崎えごまクラブがエゴマ油しぼり体験などで使用してきた、油しぼり器「長木」を樫の木を使って修復し、披露した。

日の頭(ひのかしら)を務めた八馬史尚・日本植物油協会会長(J-オイルミルズ社長)は、油脂産業の基礎を築いた油祖として信仰されてきた離宮八幡宮の歴史に触れ、「(油脂は)かつてはエゴマを原料とした灯明から、現在は食用油が主たる用途へと大きく広がっている。その中でも生活を支える基盤素材を届けるという役割は、いつの時代も変わることがない。これからの令和の時代は、国内は人口減少、高齢化が本格化する。一方で、会員各社の研究開発、情報発信の努力で、油の価値が再評価されてきている。油脂業界がますます発展するよう、皆で力を合わせることを誓う」と述べた。

直会では、木村治愛・油祖離宮八幡宮崇敬会副会長(マルキチ会長)に続いて、内海淳・J-オイルミルズ執行役員大阪支社長があいさつし、「日使頭祭は、油の歴史を振り返り、油の価値を再認識し、さらに価値を高めていくことを誓う日と認識している。昨年末のごま油に続いて、3月には菜種油、大豆油を中心とした価格改定の発表があった。今までと違って油脂の原料要因だけでなく、高騰し続けている人件費や物流費、製造コストなどを含めた価格改定として取り組む。人手不足などの折に、油脂を生業とする全員が一丸となって油脂の価値向上、業界の地位向上を目指し、当面の課題を解決していければ」と述べた。

続いて、宇田川公喜・全国油脂販売業者連合会会長(宇田川商店社長)は乾杯の音頭をとった。中締めとして、木村顕治・関西油脂連合会会長(マルキチ社長)が油締めを行った。

〈大豆油糧日報 2019年4月10日付〉