ADEKAの食品事業の18年度実績は、増収減益で着地した。夏場の記録的な猛暑や地震など天災による影響で、厳しい市場環境だったと振り返る。

そのような中、製パン・製菓の現場における生産効率化、省力化、食感のソフト化などにつながる機能性油脂の需要が高かった。

具体的には、「EZマーガリン」は、作業性の良さに評価が高く、17年の発売以来、販売が伸び続けている。作業温度幅が広く、低温でも生地に練り込まれるため、ミキシング工程で手間がかからない。生地の品質が安定化するため、間接的に食品ロスの削減にも寄与する。

そのほか、マーガリンのロングセラー「ソシエル」といったバターやチョコなど他の味わいを活かす油脂の需要も高い。担当者は、「国産バターの需給のひっ迫が続く中でも、バターを使用し続けたいというニーズにも適する」と話した。

今期は「おいしいにプラス」をテーマに、生産効率化などにつながる新商品9品を発売。

そのうち、練り込み用マーガリン「EZマーガリンCP」は、「EZマーガリン」のコンパウンド品。バター価格が高止まりする中で、自然なバター風味が表現できることに加え、コンパウンドでありながら作業性が良く、コストパフォーマンスに優れている。製パン、製菓、土産菓子と用途が広い。

練り込み用マーガリン「エレバールレーチェ」は、菓子パンにほのかなミルク感を付与する。低温でも生地に練り込まれやすい。折り込みマーガリン「マルシェクレール」は、自然なバター風味のコンパウンドタイプ。ブルターニュ産発酵バターを配合している。担当者は、「厳しい環境下でも『おいしい』を大前提に、プラスの機能を付与した製品で、お客様の抱える課題に応えていく」としている。

〈大豆油糧日報 2019年6月10日付〉