ひかり味噌は7月12日、2019年秋冬新製品発表会と試食会を、同社子会社が運営する「発酵と熟成」をテーマとした日本料理レストラン「GINZA 鼓 KUKI」で行い、有機のあまざけや次世代ベジタブルミートなど全17商品を発表した。

冒頭あいさつした林善博社長は、2018年9月期の業績が、売上が前年同期比4%増となったとしたうえで、今期は、「ゴールデンウィーク前の出荷調整がうまくできず、5月は苦戦し、6月前半までは苦戦気味だったが、7月は10%増を予測している。9月末にかけて追い込みをかけており、新商品の出荷もお盆明けから載ってくるので、着地としては7%増ぐらいになるだろう」と今期の見通しを示した。
ひかり味噌 林善博社長

ひかり味噌 林善博社長

新商品に対しては、「安心安全の極めつけとして有機食品の拡充を柱に事業展開していく。ハーキスフィンランドの『野菜のそぼろ』(130g)は今年3月から販売し、首都圏を中心に順調に配荷が進んでいるが、大容量タイプへの要望が多かったことから、10月から400gの大容量タイプを発売する。主原料はフィンランド産のそら豆。今回は既存3品の中でも一番需要が高いプレーンを大容量化した。発売は当初、首都圏と関西での販売を考えていたが、現在は北海道のドラックストアや付加価値型のコンビニの全店採用も決まっており、順調な滑り出しを切っている」とした。
 
〈健康志向を強く意識、無添加みそや有機食品の拡充をコンスタントに展開〉
有機関連商品では、「有機のあまざけ」と即席みそ汁「有機そだちのおみそ汁」を発売する。「あまざけはストレートタイプの1L。実勢売価では店頭で598円が可能で、通常の1Lのあまざけに比べ、1.5倍の価格差に収めた。一方、有機みそは順次拡張してきており、『こだわっています』『麹の花』シリーズで付加価値型の有機みそを展開してきたが、今回は普及を目指して即席みそ汁で有機商品を発売する。6食タイプで、実勢売価は実質1食50円が小売価格に相当する。この商品はみそも具もすべて有機とし、完全な有機食品で1食50円というのは、相当に魅力な価格を実現することができた」と自信を見せる。
 
このほか、フリーズドライの即席みそ汁20食タイプはSM(食品スーパー)、DS(ドラッグストア)を主体に実勢売価1,300円くらいでの販売を考えており、「1食あたりの価格は業界では一番競争力のある価格になるだろう」としている。
 
カップみそ汁では、新規で150円辺りを狙って、「ベジミソスープ」シリーズ3品を投入する。「乳酸菌、鉄分、カルシウムなど機能性成分を添加して、具材を多めにし、汁はかなりアクセントをつけた。『ブロッコリーと4種の野菜』のみそ汁の味付けは洋風に近い。ポタージュのような雰囲気で変わっている。みそ汁というよりはミソスープという意識を持ちながら、レシピを開発した」とした。
 
みそでは、「無添加こうじみそ」「同減塩」を発売。無添加みそ「円熟」とは異なり、都市部以外のエリアでの販売を想定し、価格を「円熟」より抑えた。
 
最後に林社長は、長期戦略にも触れ、「今まで以上に健康志向を強く意識していく。その中で無添加みそや有機食品の拡充をコンスタントに図っていく。『野菜のそぼろ』はひかり味噌の健全なる多角化の重要商品。地球環境にもやさしいという考え方にも合致して主力の事業と位置付けており、今後も新商品を拡充していく。そら豆以外の原料の製品も検討中だ」と語気を強めた。
 
〈大豆油糧日報 2019年7月18日付〉