昭和産業が増税対策節約・食品ロス削減レシピを紹介/2019秋冬家庭用新商品試食会

料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子氏がレシピを提案
昭和産業は8月29日、東京都渋谷区の外苑前アイランドスタジオで、「2019秋冬家庭用新商品メディア試食会」を開催した。新商品3品の商品紹介をはじめ、料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子氏により、これら新商品を活用した増税対策節約、食品ロス削減、備蓄食材活用レシピの提案が行われた。

小山征信経営企画部長は冒頭、「当社は小麦、大豆、菜種、トウモロコシの4種類の穀物を取り扱う唯一のメーカーで、穀物取扱い量は日本一だ。原料となる穀物を余すことなく活用できており、このようなビジネスモデルによって食品リサイクル率は99.9%となっている。天ぷら粉の国内シェアは業務用と家庭用を合わせてシェアナンバーワンだ。家庭用の天ぷら粉は来年、発売60周年を迎える。また、ホットケーキミックスの販売量シェアナンバーワンの企業でもある。本日は9月1日に全国発売となる新商品3品と、天ぷら粉発売60周年を記念した試食を用意している」とあいさつした。

昭和産業 小山征信経営企画部長

昭和産業 小山征信経営企画部長

続いて商品開発研究所家庭用グループにより、「おいしく焼ける魔法のたこ焼粉」、「コクと深みのケーキシロップ」、「オリーブオイルライトテイスト」の新商品3品について、開発背景や商品特徴について説明が行われた。その後、野上氏により、消費税増税対策として、簡単に楽しくできる節約レシピや、9月1日の「防災の日」に向けて、備蓄食材の見直しと、使い切れずに捨ててしまいがちな乾物や野菜を有効活用できる食品ロス削減レシピの提案が行われた。
 
〈「オリーブオイルライトテイスト」使用のかき揚げ2種を実演レクチャー〉
野上氏によると、食品ロスは大きな社会問題になっているが、問題なのは消費期限切れなどで購入したのに開封もしない直接廃棄で、非常食はこれに該当すると説明した。
 
非常食はリュックなどに入っていることが多く普段は目につかないが、日常で消費しながら備蓄するローリングストック法であれば目に止まり、防災意識が高まると強調。10月から消費税増税が話題だが、アンケートでは、外食を控えたい、食費を抑えたいという人が多いことを紹介し、「ローリングストックを行うと、購入したものを捨ててしまう無駄銭を払うことがなくなり、家計にもメリットがある。ただ、非常食を備えることも内食も、女性に負担がかかる。昭和産業には家族みんなで楽しめる商品が多く、常温保存できるものもある。家族みんなが調理に関わることで食品ロスを抑え、防災意識を高めていくことができる」と述べた。
 
「コクと深みのケーキシロップ」を使用した試食メニューは、「メープルナッツスコーン」と「メープルマスタードチキン」を用意した。使い切りポーションで食品ロス削減になると提案する。「おいしく焼ける魔法のたこ焼粉」を使用した「カラフルたこ焼」は、トマト生地にチーズ、チキン生地に焼き鳥缶や鳥ささみ缶、黒ゴマ生地や抹茶生地にようかんを入れ、使い切れずに残りがちな乾物食材を活用し、パーティーメニューとしても楽しめることを提案した。
 
また、「オリーブオイルライトテイスト」を使用したかき揚げ2種については、実演レクチャーを行い、フライパンと少ない油でかき揚げを作るコツや、残った油で野菜を素揚げにし、作り置きもできることを提案した。

「オリーブオイルライトテイスト」使用のかき揚げ

「オリーブオイルライトテイスト」使用のかき揚げ

〈大豆油糧日報 2019年9月3日付〉