理研ビタミンは、千葉工場(千葉市)内に建設し、10月から運用を始めた、食品用改良剤の新研究施設「アプリケーション&イノベーションセンター」(A&Iセンター)の見学会を11月8日開いた。

A&Iセンターは従来、千葉工場内・大阪工場(大阪府枚方市)内の研究部門と、草加工場(埼玉県草加市)内のアプリケーションセンターを集約し、食品用改良剤の基礎・応用研究から分析、アプリケーション提案まで一貫して行うことで、顧客に対してこれまでよりスピード感を持って、レベルの高いソリューション提案を行うことが目的だ。
理研ビタミン 山木一彦社長

理研ビタミン 山木一彦社長

〈潜在的課題を先取り、積極的な提案活動が重要に/山木社長〉
見学会にあたり、山木一彦社長はセンター開設の意義について「当社は改良剤をコア事業に位置付けており、国内外の食品メーカーにとって、なくてはならない、存在感のあるサプライヤーとして、持続的成長を遂げていきたいと考えている。食品改良剤は、顧客の課題を解決する提案を通じて、当社製品をお使いいただく事業だが、成熟した市場では、顧客の潜在的な課題を先取りする、積極的なソリューション活動を展開していくことが重要だ。それを具現化する研究環境がA&Iセンターであり、新しい価値創造がこの場で実現することを確信している」と述べた。
 
次いで、熊谷俊人・千葉市長が来ひんあいさつとして、「A&Iセンターは、千葉みなと地区の国内最大級の食品コンビナートに位置しており、さらに同地区を盛り上げる原動力になると期待している」と述べた。
 
6階建て(延床面積約4,000平方メートル)のセンターは主に、アプリケーション研究を担うパン、製菓(和菓子、洋菓子)、麺、豆腐、畜肉製品、冷食・惣菜といった分野ごとに分かれた試作室と、乳化剤、乳用改良剤、ビタミンEを対象とするイノベーション研究を行う部署で構成されている。
 
また、中国・上海、シンガポールといった海外のアプリケーションセンターとのテレビ会議システムを常時接続することにより、連携を密にし、国内外における情報発信も強化する。
 
〈大豆油糧日報 2019年11月13日付〉