〈多様化する食に「高い感度と柔軟な姿勢」で取り組み〉
昭和産業は2月16日、「2021年春夏家庭用新商品発表」を動画配信し、3月1日に発売する4商品の紹介とともに、各商品の販売施策について発表した。

冒頭、昭和産業の山口龍也取締役常務執行役員は「コロナの影響で生活様式が劇的に変わり、生活者の価値観も大きく変わりつつある市場に対し、柔軟な対応が必要だ。外食業界ではレストランなどテーブルサービス業態が極めて厳しい状況となった。テイクアウトとデリバリーの参入が生じ、外食、中食、内食の垣根が取り払われた。コロナの発生により、新しい時間と距離の概念が生まれると言われる。生活スタイルの変化に伴い、多様化する食に対して、高い感度と柔軟な姿勢で取り組んでいく」と語った。

また、「このような環境下でフラッグシップ商品の『昭和天ぷら粉』が発売60周年を迎えた。天ぷら粉のパイオニアとして、さまざまな食のシーンに応えながら、60年間絶え間なく進歩と進化を重ねてきた。当社の基幹事業の一つに成長したミックス事業の原点となっている。60年積み上げてきた商品力をもとに、日本の代表的な食文化である天ぷらを外食、中食、内食といったさまざまな食シーンに広げながら、国内だけでなく、海外にも発信していく」と語った。

〈「から揚げ粉」おいしさプラス健康の価値を同時に訴求、生鮮連動しやすい「混ぜ餃子」〉
家庭用新商品4品のうち、「お肉をやわらかくするから揚げ粉」(100g、162円・以下税込)は、1992年に発売以来のロングセラー商品を、簡単に作れるまぶしタイプに特化した配合に改良し、リニューアル発売した。まぶして揚げるだけで簡単にから揚げが作れ、酵素の力で肉を柔らかくジューシーに仕上げることができるのが特徴だ。数種類のデンプンの配合で衣にカリッとした食感を付与し、にんにく・しょうが・しょうゆ味と、家庭で馴染み深い味付けにした。

販促施策について鈴木雄一食品部長は、「簡便性をアピールしながら、昭和産業の強みの油と一緒に販売の面を広げる。から揚げを食べることで油分の摂取を気にする人もいるかと思うが、『オレインリッチ』、『オリーブオイル』、『健康こめ油』といったヘルシーな油で、おいしさプラス健康の価値を同時に訴求していく」とした。販売目標は1.4億円を掲げる。

「もう包まない!混ぜ餃子の素」(120g、270円)は、ひき肉と野菜を混ぜて焼くだけで、外側がパリッとした新感覚の餃子が作れる商品だ。包む工程がないので調理時間は約半分と、時短で簡単な点を訴求する。混ぜ餃子という新しいジャンルを知ってもらうため、どの売場でも視認性の高いパッケージにした。

鈴木部長は、「斬新なデザインやコンセプトが評価され、粉や中華の売場のみならず、生鮮連動しやすい商品として評価され、発売前から取り扱いの要望を多数もらっている。カテゴリ商品と関連連動販売を提案し、オンリーワン商品と位置づけ、配荷に努めたい」とした。販売目標は1.2億円としている。

「まんまるおおきなホットケーキのもと」(100g×2袋、同378円)は、フライパンいっぱいに生地を流して、絵本で見たあこがれの大きくまんまるした形のホットケーキが簡単に作れる商品だ。スフレのようなふわふわ食感を再現し、冷やしても口どけが良い食感となるとしている。

鈴木部長は、「スポンジケーキのようにも使用できるので、さまざまなシーンに合わせた提案を行う」とした。販売目標は1.5億円。

「しあわせの生食パンミックス」(290g、378円)は、家庭で有名店のようなぜいたく感を味わえるホームベーカリー用生食パンミックス粉だ。

鈴木部長は、「既存のホームベーカリーミックスはネット通販や宅配でまとめ買いも多い。従来の店頭販売と合わせ、ECや宅配でも箱買い商品として提案を強化する」とした。販売目標は1.7億円としている。

〈大豆油糧日報2021年2月17日付〉