日本豆乳協会は6月29日、2021年度の活動方針に関する記者会見を都内会場とオンラインで開いた。2020年度に続き、「いつでも、どこでも豆乳生活」をテーマに、引き続き「豆乳レシピ甲子園」や「豆乳資格検定」などを実施し、豆乳の普及のための啓発活動を展開する。

冒頭、2021年4月に新会長に就任した藤村公苗氏(キッコーマンソイフーズ社長)があいさつし、「豆乳は、健康志向の中で一過性のものではなく浸透してきており、2011年度から10年連続で過去最高の生産量を記録している。市場はこの10年間で倍以上となり、2020年度も43万kl強と順調なペースで伸長した。特に無調整豆乳は非常に伸びており、各メーカーの品質向上の取り組みが実ったのではないか」と述べた。

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藤村会長

藤村会長

 
2020年度の具体的な市場動向に関して、「コロナ禍で上期は巣ごもりにより、白物の大型容器を中心に、飲用と料理用途の両方で順調に拡大した。しかし下期は、巣ごもりがひと段落したほか、店頭での販促活動や特売が減退し、上期比較では低調だった」とふり返った。
 
2021年度の進捗にも言及し、1〜3月生産量は巣ごもりの反動減があり前年を割るも、「さほど心配はしていない。下期は、新型コロナのワクチン接種、店頭活動が徐々に進み好調推移が期待され、2021年度も過去最高の生産量を更新できると考えている」との見通しを述べた。
 
加えて、オーツミルクなど他の植物性ミルクが増加していることに関しては、「否定的に捉えておらず、植物性ミルク全体として拡大要因になるのではないか。豆乳は馴染みがあり、摂取意向が高まっている大豆たん白質が手軽に摂れ、植物性の中で中心的な存在になると考えている」との見方を示した。
 
続いて、加藤一郎・新副会長(マルサンアイ取締役)は、豆乳の派生商品が広がってきていることについて、「豆乳ベースのヨーグルト様食品の市場規模は50億円を超えている。また、チーズタイプ商品は家庭での料理への活用のみらず、外食メニューや加工食品の原料など業務用として浸透しているのを実感する。『飲む』豆乳、『食べる』豆乳と、使用用途を広げ市場の拡大に尽力したい」と意気込みを語った。 

加藤副会長

加藤副会長

 
〈豆乳資格検定やレシピ甲子園など継続、豆乳の情報サイトも開設〉
杉谷智博・新事務局長による2020年度活動総括では、「豆乳資格検定」は応募者数・合格者数ともに過去最高を記録したことを報告した。高校生を対象とした「豆乳レシピ甲子園」にも、1,878人と過去最高の応募があった。そのほか、「豆乳×スポーツ応援キャンペーン」では、体育関連のイベントを実施する高等学校の生徒を対象に、合計31校・1万4,000人を対象に豆乳をサンプリングした。回収したアンケート結果では、7割を超える人がほとんど豆乳を飲んだことがないと回答したが、食育活動後は約65%が「今後飲んでいきたい」と回答し、豆乳の重要性の理解につなげた。
 
2021年度活動方針についても説明し、若年層にたん白質摂取の重要性を訴求し、豆乳への興味関心を啓発することを目的に、2021年度も「豆乳レシピ甲子園」を開催し、9月12日まで応募を受け付けている。「豆乳資格検定」は12月に実施予定で、豆乳マイスターが累計1,000人を超える見通しだとした。
 
「豆乳食育移動教室」は、コロナ禍の状況次第とした上で、秋口以降、4〜5校で実施予定としている。「スポーツ豆乳キャンペーン」では、単に豆乳の提供のみならず、小冊子を作成し植物性たん白質摂取の有効性を訴求する。
 
加えて、協会ホームページのリニューアルや、新しく公式ツイッターを開始したほか、豆乳の情報サイト「なんでもわかる豆乳あるあるマップ」をこのほどオープンし、協会独自の取材による情報提供を行う。
 
〈大豆油糧日報2021年7月1日付〉