三和油脂は2月19日から、北海道工場(深川市)の試運転を開始した。米糠から油を抽出する工場で、本社工場(山形県天童市)、郡山工場(福島県郡山市)、仙台工場(宮城県黒川郡)に次ぐ4つ目の工場となる。米の生産量で全国2位の北海道で、こめ油の原料である米糠の供給不足に対応していく。試運転を経て本格稼働する予定だという。

ご飯離れもあり、米の消費量が年々減っている中、全体の米糠発生量のうち、こめ油用が最も多く集められている。キノコの培地用が続くが、長野県や新潟県にはキノコメーカーが多いため、関東・東北エリアでは、米糠の取り合いになるという。そういった点からも、北海道に抽出工場を持つメリットがある。

同社は2017年6月から、紙パックを採用した「まいにちのこめ油」(1500g、900g)の充填工場の稼働を開始している。同商品は、ペットボトルの410gと180gと合わせ4品目をラインアップしているが、「1500g紙パックが圧倒的に売れている」(同社)という。ユニット単価でみるとお得なこともあり、ヘビーユーザ―は大容量を使う傾向にあるとする。

紙容器については、家庭用の食用油の容器は、当初の缶からペットボトルに変わっていき、9割以上がペットボトルとなっている中、「中身が見えないと消費者が買わないと言われていたが、時代が変わった。量販店や通販事業者などから、紙の容器に対する要望、関心は高い」としている。

〈大豆油糧日報2022年2月21日付〉