宮城地震被害 JA全農みやぎ、一部の大豆倉庫で荷崩れなど発生、未だ全容つかめず

福島や宮城で3月16日夜に最大震度6強を観測した地震で、JA全農みやぎによれば、18日時点で全容は把握できていないとした上で、大豆関連の被害について「県内の倉庫によってはフレコンが倒れたり、紙袋の荷崩れが発生しているようだ。また、シャッターが壊れ倉庫に入れないといったケースや今後も余震が懸念され、全ての状況が把握できていない」としている。また、荷崩れなどにより、入出庫を一時止めざるを得ないケースもあるという。

〈みそメーカー、製造ライン破損、復旧に時間かかる企業も数社〉
福島県、宮城県の多くのみそメーカーが被害を受けており、今後、調査を進めていく段階で被害は拡大していく可能性が高いとしている。

福島県味噌醤油工業協同組合によれば、製造ラインが破損するなど、製造不可能となっているみそメーカーがいるほか、生産を再開するまでに時間がかかりそうなメーカーも相当数いるとし、小さな被害を合わせると20数社にのぼるとした。海に近いみそメーカーへの被害が大きいほか、福島県と宮城県の県境も、被害が多く出ているという。

また、宮城県味噌醤油工業協同組合でも、被害を把握しており、登米町や蔵王白石辺りのみそメーカーに被害が出ているとしている。壁が割れ、機械が損傷するなど、復旧に時間がかかりそうな企業も6~7社いる模様だ。

〈大豆油糧日報2022年3月22日付〉