飲食店の3割が害虫苦情、対策強化は6割/ナック調べ

飲食店の34.5%が害虫によるクレームやSNSへのネガティブ投稿などのトラブルを経験
飲食店の34.5%が害虫によるクレームやSNSへのネガティブ投稿などのトラブルを経験

業務用害虫駆除サービス「with」を手掛けるナック(東京・新宿区)が、6月4日の「虫の日」に合わせて全国の飲食店経営者・店舗責任者400人を対象にアンケートを実施した。調査では、34・5%が「害虫を原因とするクレームやSNSでの不評投稿を受けた経験がある」と回答した。

飲食店で最も実施されている害虫対策は、「市販の殺虫剤・忌避剤」の使用
飲食店で最も実施されている害虫対策は、「市販の殺虫剤・忌避剤」の使用

これは、「飲食店の“虫”対策 実態調査2025」として、5月19日〜23日にインターネットで実施したもの。調査結果によると、市販の殺虫剤や忌避剤で対応している店は44・5%で最多だった。一方、害虫トラブルを経験した店舗では、「外部の専門業者による定期点検」が41・3%、「業務用害虫駆除システムの導入」が34.8%の実施率が高かった。

害虫トラブルを経験した飲食店の76.1%が「外部業者の点検」や「害虫駆除システム」を活用
害虫トラブルを経験した飲食店の76.1%が「外部業者の点検」や「害虫駆除システム」を活用

また、回答者のうち「現在の対策で十分」としたのは14・5%。害虫トラブルを経験した飲食店は「十分である」が20.3%、「ある程度十分である」が42.0%となっており、約6割が対策に注力していることがわかった。

ナックは「被害を経験した店舗ほど専門的な害虫対策に力を入れる傾向がある」と分析している。

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