日清食品冷凍、「夏スパ」で夏場のパスタ需要を活性化

日清食品冷凍は21日、2015年夏向け新商品を発表した。夏向けの商品として個別に発表するのは初の試みとなる。主力の「日清スパ王プレミアム」シリーズでは新商品を含め、辛口メニューやトマトを使ったメニューを「夏スパ」として打ち出し、夏場の冷凍パスタ売場の活性化を図る。

同社は今期から、業界の慣例となっていた春・秋の年2回の新商品発表を、4半期ごとへと頻度を上げる。小売店舗の売場を活性化させ、総需要の拡大を図るのが狙いだ。この取り組みによって、今夏2ケタ増収を見込む。

今夏の新商品は「日清スパ王プレミアム チョリソーと赤ピーマンの赤のアラビアータ」と「日清の台湾まぜそば」の2品。6月1日に全国発売する。

「スパ王プレミアム チョリソーと赤ピーマンの赤のアラビアータ」(290g)は完熟トマトをたっぷり使用し、ガーリックと赤唐辛子をきかせたピリッと辛いアラビアータソースが、夏の暑さで落ち込みがちな食欲をかきたてる。別添のレッドチリオイルを加えることでより刺激的な辛さを味わえる仕様にした。麺はデュラムセモリナ100%のスパゲティ、具材にはチョリソー、赤ピーマン、パセリを使用した。

「台湾まぜそば」(256g)は太麺とピリ辛ひき肉を混ぜて食べる、汁なしタイプのまぜそば。名古屋発祥のご当地メニューだが、最近では首都圏を中心に注目が高まっているという。魚粉がきいた醤油味の濃厚なたれは赤トウガラシと黒コショウの刺激的な辛さが特徴。小麦ブラン(小麦の外皮)を配合した、もちっとして食べ応えのあるストレート極太面によく絡む。具材には醤油やニンニクでしっかり味付けしたピリ辛ひき肉とニラを入れ、暑い夏にぴったりのスタミナメニューに仕上げた。好みで生卵を加えるとさらにおいしく食べられる。

「夏スパ」の打ち出しのほか、スパゲティ以外の麺類では“夏の刺激”や“夏のさっぱり”をキーワードとして「夏のご当地麺」や「夏の本格麺」などとして販促提案を進める考えだ。

夏季が需要期となるスナックでも夏の販促提案を強める。お好み焼、たこ焼、焼そばなど屋台の味を集めたフェアや、7月5日の「あなごの日」に合わせて「にぎっ太 あなごめし」の販促、8月2日の「カレーうどんの日」に「カップヌードルおにぎりカレー」や「古奈屋カレーうどん」を取り上げた販促に取り組む計画だ。