14年度冷食メーカー売上ランキング、ニチレイが家・業とも1位固める

本紙では2014年度(4~3月、一部除く)の冷凍食品メーカーの冷食売上高をまとめた。当年度は主要メーカーの冷食の合計売上高が初めて1兆円を超えた。大多数のメーカーが冷食の売上高を伸ばしており、10年度から5年連続で増収傾向が続いたといえる。もっともこれまで牽引してきた家庭用は減少し、業務用が大幅に伸長したのが当年度の特徴だ。最大手のニチレイは家庭用・業務用ともに売上げを伸ばし、1位の座を固めた。

集計した22社の冷食売上高を合計すると、1兆1,022億円(※上位22社のうち連結対象は単純にマイナスしている)で、前年度比6.9%増(※前年度対象としなかった宝幸、日本ハムデリニューズ、未集計だった大冷、不二製油を除いた数値で試算、以下同様)と伸長した。19社が増収となっている。

このうち家庭用は4,044億円で推計3.1%減、業務用は6,977億円で14.1%増。ここで家庭用が伸び悩んだのは、農薬混入事件の影響を受けたマルハニチロの落ち込みが影響した。そのほかは大多数が家庭用でも増収となっている。

上位各社の売上高を見ると、1位のニチレイは前年比5.1%増2,197億円だった。家庭用・業務用(調理品)ともに前年に引き続き伸長したほか、農産品も堅調。業務用は1,500億円(推計)に迫る勢い、家庭用でもトップシェアをより確実なものとした。

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