5月の清酒出荷は0.1%減、吟醸、純米は増加、1~5月全体は1.0%減

日本酒造組合中央会がまとめた5月の清酒出荷数量は前年同期比0.1%減の3万2,662klとなった。2カ月連続のマイナスで、前年5月が8.2%減の裏だから、元気がない。1~5月では、全体が1.0%減(前年1~5月は3.2%減)で低調に推移している。吟醸酒や純米酒が1~5月でそれぞれ9.8%増(前年1~5月9.9%増)、7.8%増(同1.5%増)と動いているだけに、一般酒3.6%減(同5.4%減)、本醸造酒4.6%減(5.1%減)の減少がやはり大きい。

主産地の5月単月は、前年5月が落ち込んでいることを踏まえると、回復とはいえず、低調に推移しているといえる。京都、兵庫は前年並みだが、前年5月は5~15%減の裏。新潟は5%近いダウンで、ともに増加というのは見当たらない。山口の大幅増だけが目立つか。いずれの県も一般酒も落ち込んでいるが、本醸造がそれにも増してダウントレンドとなっており、下げ止まりがいつになるのかみえない。

兵庫の吟醸、京都の純米酒などは2ケタ以上の伸びをみせており、吟醸、純米系をどこまで伸ばせるか、一部で動いているカテゴリーに話題を提供し続け、活性化を止めてはならないだろう。