6月の酒類課税はビールが増加で0.9%増、1~6月は0.5%減-国税庁

国税庁がまとめた6月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比0.9%増の83万3,490klで、増加に戻した。ただ、1~6月は0.5%減。

6月単月は前年6月が7.8%増だっただけに、堅調な数字といえる。要因は何と言っても、国内のビール(5.6%増)の増加で、次にボリュームの多い国内のリキュール(4.3%増)の増加も大きい。国産ビールは5月(7.3%減)の落ち込みが嘘のようで、前年6月(4.0%増)も増加だったから、今年はかなり動いたとみるべきだろう。ただ、反面、発泡酒は2ケタ減で、ビール類としてはどうか。

6月はまた、清酒(0.6%増)が3月以来の増加、乙類(単式蒸留)焼酎(0.1%増)も増加に戻し、和酒が揃って増加になった。清酒は前年6月(4.2%増)も増加だっただけに、季節商材の奏功があるのかもしれない。他に増加はウイスキーが2ケタ増、スピッツ類も2ケタ近くの増加で、果実酒(0.6%減)が輸入(2.3%増)は増加も国産(7.6%減)が減少し、全体で凹んでいる。

輸入酒は昨年12月から減少が続き、1~6月では6.5%減になっている。