ビール類計前年並み、RTD2ケタ増、ワイン9%増-11月のキリングループ

キリンビールの11月販売概況は、ビール類計は、ほぼ前年並みの着地となった。「一番搾り」ブランド計は前年並み。ギフト計は、今年新たに追加した「地元うまれシリーズ」アソートセットが寄与し、前年比8.5%増となった。業務用大樽もプラスで着地した。

機能系商品は、主力商品「淡麗プラチナダブル」が14%増と10カ月連続でプラス着地、「淡麗グリーンラベル」もプラスとなり、発泡酒はプラスとなった。新ジャンルは「のどごし」季節限定パッケージなどの施策が奏功し、単体でプラスとなり、ブランド全体でも前年並みまで回復した。

RTD計は2ケタ増。「氷結ストロング」計が、季節限定商品の効果で約2割増となったほか、主力3ブランドが全て大幅プラスで推移した。

ワインは、国内製造ワインが6%増、輸入ワインが13%増と伸長し、ワイン合計で9%増。フラッグシップの「シャトー・メルシャン」は、6%増と堅調に推移。日本ワインの価値向上を目指し、日本固有品種「甲州」を中心とした白ワインの訴求を行う考え。

「おいしい無添加」は、8月23日発売の新商品「厳選素材」の定番導入により11%増と寄与した。強化ブランドのチリ中高価格帯「カッシェロ・デル・ディアブロ」は、68%増と引き続き伸長した。「ギュギュっと搾ったサングリア」シリーズは、34%増と引き続き伸長。11月22日に「はじけるギュギュっと搾ったサングリアスパークリング」2種を発売し、スパークリングワイン最盛期に向けて更に強化を図る。