農水省17年度概算要求14.1%増の2.6兆円、繁殖基盤の強化を求める声-自民党

自民党は26日、農林水産戦略調査会・農林部会・農政推進協議会の合同会議を開き、17年度予算概算要求について農水省から説明を受けた。農林関係概算要求では、前年度比14.1%増の総額2兆6,350億円を要求、うち公共事業は19.4%増の8,075億円、非公共事業費は11.9%増の1兆8,275億円。報告後の議論では、子牛高から肥育農家が仕入れを諦める現状を指摘し、牛繁殖基盤の強化へ向けた繁殖経営への支援を求める声が上がった。

畜産・酪農では、畜産クラスターは24日に閣議決定した補正予算に含まれるため計上しておらず、畜産・酪農の競争力強化としては①畜産・酪農経営安定対策に所要額1,698億円(前年1,698億円)②飼料生産型酪農経営支援事業70億円(前年68億円)③飼料増産総合対策事業10億円(前年10億円)④草地関連基盤整備・公共、農業農村整備事業で実施70億円(前年48億円)–が計上された。

農林水産業の輸出力強化では①輸出戦略の実行体制の強化13億円(前年13億円)②輸出総合サポートプロジェクト17億円(前年15億円)③国産農産物等市場構想推進事業4億円(前年2億円)④食文化発信による海外需要フロンティア開拓の加速化9億円(前年8億円)⑤地理的表示保護制度活用総合推進事業2億円(前年2億円)⑥植物品種等海外流出防止総合対策事業1億円(新規)⑦海外規格等との相互認証、日本発規格の国際化2億円(前年1億円)⑧輸出促進に資する動植物検疫等の環境整備7億円(前年4億円)–を要求する。