セブン-イレブン、冷凍食品でデイリーメーカー製造の冷食を強化

セブン-イレブン・ジャパンは、15年度下期以降、冷凍食品においてもデリカテッセンのさらなる強化を図るとし、デイリーメーカーのインフラを活用し、NBメーカーでは実現しづらい手間のかかる惣菜メニューを冷凍食品として投入する。

セブン-イレブン・ジャパンは24日、東京ビッグサイトで2015年秋季セブン-イレブン商品展示会を開催し、鎌田靖取締役常務執行役員が報道向けに商品政策等について説明した。

鎌田常務は、15年度下期の重点施策として①社会構造の変化に対応した「近くて便利」のさらなる進化・食の外部化ニーズへのさらなる対応②セブン-イレブンだからこそ実現できた価値を追求した新しい商品の積極的な展開③地域性への対応④ネットとリアルを融合したセブン-イレブンの便利さの進化–の4つを挙げた。

①について、家庭で料理を作らなくなる中、食の外部化ニーズがますます高まっているとし、同社の専用インフラを活用した▽チルド弁当▽パウチ惣菜(袋物惣菜)▽冷凍食品–の各カテゴリーでさらなる進化を図るとした。

前提として、同社の強みとして専用工場というインフラを挙げた。鎌田常務によれば、現在店舗数1万8,092店に対し、デリカの製造工場は177工場、うち92.1%に当たる163工場が専用工場だという。これにより専用の設備、原材料、レシピを使用することができるメリットがあり、専用ならではの強みで価値を訴求することができるとする。

(中略)

【冷凍食品】冷凍食品においても、デリカテッセンのさらなる強化を図る。これまでも炒飯、ギョーザ等で、NBメーカーとの共同開発による商品を展開してきたが、今後、NBメーカーでは実現しづらい領域のメニューを、デイリーメーカーのインフラを活用して商品化する方針だという。「専用工場のラインは、複雑で手間のかかる調理工程を得意とし、より“お惣菜”に近いものを作れる。チルドで展開してきたノウハウを冷凍食品とするよう、製造開発を強化する」(同)。

今下期においては「7プレミアム 酢豚」(税込328円・フジフーズ製造)、「7プレミアム 釜炊きあさり御飯」(税込258円・わらべや日洋製造)を10月に投入。「専用工場を活用し、ニーズに沿って弁当のおかずではなく、今日の夜、食事で出せるものの拡充を考える」(同)。

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