〈世界旗艦店「無印良品 銀座」〉
良品計画は4月4日、世界旗艦店として「無印良品 銀座」(東京都中央区)をオープンする。無印良品単独の店舗面積は世界最大の3,981平方メートルとなる。初の試みで弁当の販売や周辺に少ない朝食向けのメニューも用意する。冷凍食品は他店の約2倍のスペースを設けて提案する。食堂やホテルも併設した。高級商品が多く並ぶ銀座で、周辺に住む人や働く人が求める商品やサービスで「無印らしさ」を伝える。

新店舗のコンセプトは「『ヒトとつながる』『マチをつなげる』」。売場は旧旗艦店の有楽町店(2018年12月閉店)から約200平方メートル広げた。年間の入館客数は有楽町店比で20%多い230万人を目指す。店内イベントも年間300回実施することを目標とし、ほぼ毎日行うことで来店者の固定客化を図る。

2日に開かれたプレス向け内覧会で、同店の齋藤正一店長(執行役員)は「6階にあるアトリエなどのスペースを広げるなど、『コト』を強化したのがこの銀座店」と話す。食品については約800品目をそろえる。陳列棚を有楽町店から34%増やした。暮らしの基本となる商品や新カテゴリーの商品を拡充した。

〈冷食売場のスペースは既存店の約2倍、弁当は宅配サービスも展開〉
冷凍食品は、既存店の約2倍のスペースを設けた。4月末発売予定の新商品「さばのみぞれ煮」(1切れ、税込290円)や「サーモンのロースト ハーブオイル」(80g、税込290円)など6品も先行して販売する。商品部調味加工担当の鈴木美智子課長は「今まで主食となるメニューが不足していた。今回の新商品でより食卓のサポートとなる商品を増やせたのでは」と力を込める。
冷食売場は既存店の約2倍のスペース

冷食売場は既存店の約2倍のスペース

新たな取り組みの弁当は、世界のローカルごはん6種(650円)やサラダ4種(500円)、日替わり和食弁当(750円)などを販売する。日替わり弁当は全5種類を順番に販売するため、「毎週買いに来ても違う商品を楽しめる」(担当者)。また、中央区・千代田区・港区(一部地域を除く)で、日替わり弁当の宅配サービスも行う。発送当日9時までに5個以上を注文すると届けてくれる。
 
〈青果売場は旬の食材を中心に、「MUJI Diner」では各時間帯に合った料理を提供〉

青果売場は旬の食材を中心に展開する。内覧会当日は「約100アイテムをそろえた」(担当者)という。日によって異なる商品の試食もできる。また、産地見学や収穫体験なども行う予定だ。その他、焼き立てのパンの販売やジューススタンド、好みのお茶をその場でブレンドする売り場なども設置する。
 
地下1階には「MUJI Diner」を設けた。営業は7時30分~22時まで行い、朝食から夕飯までそれぞれの時間帯に合った料理を提供する。価格も「周辺の人にとって使いやすいような価格に抑えて」(担当者)おり、アルコールを含めた夕食での利用でも客単価は3,000円程度を見込む。

青果売場は旬の食材を中心に展開

青果売場は旬の食材を中心に展開

同社の松﨑曉社長は、食に注力する理由を「食は利益としては低く、差別化として展開するわけではない。生活に必要なものを展開するうえで欠落していたため」と話す。ただ、既存店において「来店者の約4分の1は食品を購入している」と、取り組みへの期待感を述べる。将来的には「銀座店でトライアルする朝の朝食販売や弁当などは他店にも拡大したい」と語った。

松﨑曉社長

良品計画 松﨑曉社長

〈「無印良品 銀座」店舗情報〉
▽所在地=東京都中央区3-3-5
▽フロア構成=地下1階~地上6階(7層)
▽MUJI Diner=118席
 
〈冷食日報 2019年4月3日付〉