味の素冷凍食品「大海老焼売」など発表、地域限定「レンジで焼きギョーザ」も/2021年春季家庭用新商品・リニューアル品

味の素冷凍食品「大海老焼売」
味の素冷凍食品は1月6日、2021年春季家庭用新商品・リニューアル品を発表した。シュウマイの新商品「大海老焼売」やレンジ調理の「レンジで焼きギョーザ」など新製品を発売するほか、米飯類とおにぎり丸シリーズをリニューアルする。注力しているシュウマイと主力のギョーザで品揃えを強化した。

当季は全国発売の新製品が「大海老焼売」の1品、地域限定の新製品が「レンジで焼きギョーザ」の1品、期間限定品が「黒豚肉餃子」の1品、リニューアル品が10品となった。一部商品を除き2月14日から全国発売する。

「大海老焼売」(6個入162g)はジューシーな豚肉に大ぶりの海老がゴロっと入った焼売。いか、しいたけ、たまねぎなど素材由来のうま味と帆立だしをきかせたコク深く上品な味わいに仕上げた。電子レンジまたは蒸し器調理。

開発の背景にはシュウマイの食卓出現頻度の増加や、シュウマイ専門店が続々とオープンするなど、近年、シュウマイが盛り上がりをみせていることがある。また冷凍シュウマイ市場も前期比14%増と大きく伸長している(2020年4~9月/2019年10月~2020年3月比、100人当たり購入金額ベース、同社調べ)。特に食卓向けの同社「ザ★シュウマイ」は20年8月度以降の売上げが前年比2桁以上の伸長が続き、冷凍シュウマイ市場を牽引しているという。

「食べ応えがあるのに、蒸し調理なので脂っこくない」「様々な食シーンで楽しめる」など、シュウマイの魅力が見直されているという。新商品は、肉主体のしっかりした味わいでご飯がガツガツすすむのが特徴の「ザ★シュウマイ」とは異なり、素材と帆立だしのうま味がきいたやさしい味わいの製品だ。方向性の異なる製品を発売することで、冷凍シュウマイ市場のさらなる活性化を図る。

「レンジで焼きギョーザ」(10個入170g)はレンジで約3分で出来上がる、香ばしい焼き目とジューシーで飽きのこない味わいが特徴の焼餃子。肉と野菜はすべて国産を使用している。製造工程とレシピを工夫することで、電子レンジで調理しても、もちもちとした皮と、まるで焼きたてのような香ばしい焼き目を実現した。レンジによる簡便調理のため、夕食だけでなく、すぐに食べたいランチやおつまみとして利用しやすい。東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨、長野、新潟の地域限定発売。

「レンジで焼きギョーザ」

「レンジで焼きギョーザ」

冷凍餃子の食卓出現頻度は2020年上期、2桁伸長している(同社調べ)。餃子を「誰でも手軽に」「食べたいときにすぐ食べたい」というニーズに応えて、ギョーザ売上日本一を誇る同社として、レンジでも焼き目が香ばしく、ジューシーで飽きのこない味わいの製品を開発した。
 
5月16日からの期間限定品として「黒豚肉餃子」も発売する。「黒豚肉餃子」(9個入270g)は鹿児島県産黒豚と国産野菜を使用した中具を、もっちり厚皮で包んだ大粒の餃子。XO 醤をきかせたコク深い味わいで、あふれんばかりの肉汁を堪能できる。使用する肉は100%鹿児島県産黒豚となる。フライパン調理。
 
背景には食卓で餃子の出現頻度が高まる中、餃子のニーズが多様化していること、コロナ禍において自宅で本格的な外食品質を味わいたいというニーズが高まっていることがある。リニューアル発売するのは米飯4品、「おにぎり丸」4品。「エビ寄せフライ」と「おいしいマイパック レンジでジューシースティックフライドチキン」はパッケージ変更となる。
 
「五目炒飯」(400g)は鶏だしをさらにきかせ、おいしさはそのままで塩分40%カット(同社標準品比)になった。「ザ★チャーハン」(600g)はあぶり焼豚を1.2倍に増量、「具だくさんエビピラフ」(450g)は彩野菜を増量、「具だくさん高菜炒飯」(450g)はごま油と炒りゴマを増量し風味豊かに改良した。
 
「おにぎり丸」は「牛すき焼き」「豚の生姜焼き」「ちいさな豚角煮」「ポークカレー」(各4個入68g)をリニューアル発売する。具材の肉を増量して食べ応えを高め、形をマカロン型から底が平らな角柱型に変更してさらに握りやすくした。パッケージも刷新する。

「おにぎり丸 牛すき焼き」

「おにぎり丸 牛すき焼き」

〈冷食日報2021年1月7日付〉