Amazonフレッシュがスターゼンの輸入ブランド牛肉「豪州産麦黒牛サーロイン」販売、新たにスタンブローク社「ディアマンティーナ」ブランドも

「豪州産麦黒牛サーロイン」サーロインステーキ用200g
「Amazonフレッシュ」は、内食需要の拡大が継続し、関連してWeb上での食品販売が好調な中で、スターゼンが取り扱う輸入ブランドビーフの販売を開始した。2月15日から豪州産麦黒牛を、3月6日からは豪州ブリスベン近郊のスタンブローク社「ディアマンティーナ」ブランドのサーロインステーキ(冷凍、真空パック)などの販売を行っている。

豪州産麦黒牛は、オーストラリア南東部のリベリナ地方の指定フィードロットで良質な牛肉として日本でも人気のブラック・アンガス種に限定し、安定した品質を確保するためマーブリング2以上を保証している。このため指定フィードロットで200日以上の長期穀物肥育を行っている。指定工場で処理を行うが、高い品質を維持するために、処理頭数の制限を行い、丁寧な加工を心掛けている。加工工場はもちろん、消費者の手元に届くまで、一定温度に保ち輸送することで徹底した鮮度管理を行っている。

豪州産麦黒牛の日本での加工は、スターゼンの川崎市・東扇島の関東PCで行い、バリア性スキンパック包装を実施している。紙背板を使用した上で、ビーフの上からバリア性フィルムで真空包装、紙背板自体もバリア性フィルムでラミネートしており、トレーラップや通常のスキンパックと異なり食肉を酸素から遮断するため、酸化を防ぎ、肉本来の肉色を保持できる。サーロインステーキ用200g、モモステーキ用200g、モモ焼肉用200g、バラ焼肉用200gを定貫で販売している。なお、MLA豪州食肉家畜生産者事業団のロゴを入れて販売する。

スタンブローク社「ディアマンティーナ」ブランドは、クイーンズランド州の現地パックで対応する。販売は「ディアマンティーナ・プラチナ」「ディアマンティーナ・アンガス」の2種類。プラチナはショートグレイン、アンガスは、ブラック・アンガス種限定で肥育は120日以上、マーブリング2以上と品質にこだわった。サーロインは200g、肩ロースは400g、ランプステーキ400g、リブアイロール200gの4種、プラチナ、アンガス各4種、合計8種類を販売する。スタンブローク社による現地パック(真空パック)を行い、かつ定貫で供給する。スタンブローク社は、豪州国内だけではなく、シンガポールや台湾にも同様の定貫商品を販売し、その加工技術は評価が高い。また今後は、有機JASへの対応も行い、オーガニックでの販売も視野に入れる。

Amazonフレッシュでは、食肉の販売動向について「牛・豚・鶏のいずれも堅調に伸びている。特に牛肉は、他の畜種と比較し、最も伸びている。近年では黒毛和牛のようなプレミアム商材もお客様から好評を頂き、牛肉の販売の伸長につながっている」と、牛肉の販売が好調と話す。また、スターゼンのバリア性フィルムで真空包装した豪州産牛肉について、「輸入のプレミアム商材が、そしてフィルム真空包装が、お客様にどれだけ受け入れて頂けるかどうかが期待のポイントとなる。近年の豪州産牛肉は国産に匹敵するほどの品質を備えており、また、フィルム真空包装はトレイを使用しないため、家庭でのゴミの削減にもつながる」とし、この2つのポイントの相乗効果を期待している。

〈畜産日報2021年3月9日付〉