播州調味料、アミノ酸液の新工場を建設 ラーメンや鍋つゆ業界に「開拓余地あり」

播州調味料・中川善弘社長
播州調味料(兵庫県姫路市)は、アミノ酸液の新工場を建設する。2月着工、10月までに建屋完成後、最新鋭濾過設備を導入する。同社創業事業であるアミノ酸液事業は業界2位、市場シェア20%以上を有する。アミノ酸液の生産量は、醤油の国内消費量減少に伴い漸減するも、混合醤油に使用するアミノ酸液は用途に広がりを見せ、良さが見直されているという。「特にラーメンや鍋つゆ業界向けに開拓の余地がある」(中川善弘社長)。

アミノ酸液事業は、設備投資が高額で、市場成長見込みが不透明なことから、2005年以来、業界内で大がかりな設備投資が行われてこなかった。ただ、アミノ酸液は販売価格がコスト水面下にあり、輸送費を考えると海外製造メリットがないため、国内に製造設備が必要だという。

業界では同社とトップメーカーの2社のみが粉末までの一貫生産設備を備えている。またアミノ酸液をベースに粉末タイプやペーストタイプの加工を行うプロエキス製造ラインに脱塩設備があり、低塩や減塩などトレンドに合った商品を製造することが可能で、「そういったところへも活路を見出したい」(同)。

アミノ酸液の生産には、産業廃棄物、臭気対策、排水処理という3つのハードルがある。新工場には最新鋭ろ過設備「ろ布単独走行式ラースタフィルタ」を導入することで、産業廃棄物は約2割削減できる見込みだという。臭気対策は、5年前から現工場に「ダブルウォータースクラバー」を設置し、さらにプラズマ脱臭機を付けることで大巾改善され、排水処理については、15年末に旋回噴流式オゾン排水設備が導入された。

新工場のろ過設備は、現行ろ過設備の約2倍の能力を持つ。中川社長は、「高品質の製品ができるのは間違いない。業界では現在価格改定の動きがあるが、当社は慎重に分析検討したうえで考え方を明らかにし、対応したい」と述べる。