「第51回彩食展」開催、味噌フェスコーナー強化でスーパー活性化、ご当地みそピーナッツ提案で土産など販路開拓も/ジャポニックス
ジャポニックス(大阪市西区)は6月20日、21日の2日間、大阪市で「第51回彩食展」を開催した。
入り口すぐのところに「味噌フェス」コーナーを大々的に展開し、みそを切り口にスーパーの売り場全体を盛り上げる販促提案を行った。2022年より約20社増の約190社が出展し新商品や重点商品をアピール、流通関係者らを多数招待した。
「味噌フェス」は、みそをベースにした商品をスーパーの売り場全体で売ることで店を盛り上げる販促提案だ。彩食展では2018年、2019年に提案し、コロナ下での展示会そのものの中断を経て、今回ブラッシュアップしての提案となった。
ジャポニックスの土屋勇蔵社長は「味噌フェスを強化して展開したい。みそ関連のアイテム数を増やすなど、以前よりブラッシュアップした。みそを軸に店の活性化につなげてほしい」とし、既に得意先数社で「味噌フェス」の実施が決まっているという。
オリジナル商品の注目の新商品は、味の坊(蔵代味噌)ブランドの「ぱりぱりきゃべつみそ」(スパイシーペッパー、ごま油香る旨塩こんぶ)、蔵代味噌ブランドの「お餅につける味噌だれ」とみそピーナッツ「みそピ」で、「味噌フェス」コーナーでもアピールしていた。土屋社長は「蔵代味噌の新製品は、私も開発に加わっている。今後も同ブランドの商品を増やしていく」とした。
みそピについては、「ご当地みそピ」を提案していく考えだ。「みそメーカーにご当地のみそピを当社から提案するとともに、仕入れ商品も扱っていきたい。土産ルートなど、スーパー以外の販売ルートも開拓したい」とした。
なお、ジャポニックスの今期(12月期)の売上高は、5月までの累計で約3%増加した。「値上げの影響もあるだろうが、商談が(コロナ前のように)通常に戻り、企画提案が入りやすくなった。値上げだけでは消費者から受け入れられず、単価アップを目指した商品の品ぞろえへと見直しを進めているスーパーも増えてきており、展示会でも探し求めているところが増えている」との見方を示した。
〈大豆油糧日報2023年6月22日付〉