韓国No.1ファストフード「マムズタッチ」原宿に日本2号店をオープン、2025年内に下北沢・茅ヶ崎・秋津へも出店

「MOM'S TOUCH ソラド原宿店」内観
「MOM'S TOUCH ソラド原宿店」内観

韓国No.1ファストフードブランド「MOM’S TOUCH(マムズタッチ)」が9月30日、日本2号店となる「ソラド原宿店」をオープンする。

マムズタッチは1997年に韓国のソウルで創業したバーガー・チキンブランド。韓国内の店舗数は、マクドナルドやロッテリアよりも多く、ファストフード店としては韓国最多の約1460店舗を展開。日本には2024年4月に初進出した。

マムズタッチの看板メニュー「サイバーガー」(単品520円)は、鶏もも肉を丸ごと使ったザクザク衣のパティが特徴のチキンバーガー。手作り調理にこだわっており、一般的なファストフード店では工場で加工した冷凍食材をそのまま揚げたり焼いたりする場合が多いが、マムズタッチでは店舗にてチキンの衣付けから手作業で行っている。

MOM'S TOUCH TOKYO提供メニューの一例
MOM’S TOUCH TOKYO提供メニューの一例

人気No.1サイドメニュー「ケイジャンポテト」は、サクサク食感のフライドポテトに秘伝のケイジャンスパイスをあわせ、やみつきになる味わいが特徴。日本向けに開発したメニューには「本格プルコギバーガー」をはじめ、春雨巻き・餅・餃子を揚げてソースで和えた「ハモギョ」といった個性的なメニューも取りそろえる。注文は店内の端末から行い、カウンターまで出来上がった商品を取りに行くセルフ方式を採用している。

「MOM'S TOUCH ソラド原宿店」店舗入り口のオーダー端末
「MOM’S TOUCH ソラド原宿店」店舗入り口のオーダー端末

日本1号店の渋谷店は、2024年4月の開業から2025年3月末までの1年間で、約70万人が来店し、年間売上は約5億円を達成した。今回、日本1号店オープンから、2号店「ソラド原宿店」開店までに一年半以上をかけた形だ。

MOM’S TOUCH TOKYO日本法人長の辻井康晴氏は「日本を深く理解できていない状態で上陸したため、一年半かけてローカライズに力を入れた」と話す。韓国人と日本人の味覚の違いを意識し、改良を重ねてきたという。

出店を進めるにあたり、日本の大手商社などとも組み、物流を中心にインフラの整備を行った。辻井氏は「全国展開に向けた準備ができた」と意気込む。

マムズタッチの売りは“コスパ”の良さ。看板商品の1つ「チーズサイバーガー」の価格は、単品570円・セット900円~(各税込)。1号店のある渋谷中心街のランチ相場(1,000~1,500円)よりも手ごろで、ボリュームと味で支持されていると同社は分析する。渋谷店の来店客のうち2~3割がリピート客だという。また、辻井氏は「中毒性が高い味わいも支持される要因の一つでは」と話す。

「旨辛チーズ ヤンニョムチキン 2ピース」税込550円、「サイピザ 2ピース」税込650円
「旨辛チーズ ヤンニョムチキン 2ピース」税込550円、「サイピザ 2ピース」税込650円

今後の出店は10月に下北沢、11月に秋津(東京都東村山市)へ直営店をオープンする予定だ。また、日本でのフランチャイズ1号店として、同じ11月に茅ケ崎への出店も計画している。店舗のデザインは出店立地にあわせて変更し、例えば下北沢の店舗は大人も入りやすい落ち着いた色調で設計を進めるという。

マムズタッチは日本展開において、単なる韓国発のブランドとして認知されるのではなく「日常に溶け込む定番」を目指している。いずれは日本での1000店舗展開という大きな目標も掲げており、今後の展開も注目したい。

■「MOM’S TOUCH ソラド原宿店」概要

・店舗住所
〒150-0001東京都渋谷区神宮前1丁目8−2SoLaDo 竹下通り 2F

・営業時間
9:30~21:30(キャンペーンにより一部時間が異なる場合がある)

・座席数
140席

「MOM'S TOUCH ソラド原宿店」外観
「MOM’S TOUCH ソラド原宿店」外観
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昭和26年(1951年)3月1日
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