「トライアル西友 花小金井店」オープン /トライアルと西友の強みを融合し効率的な買い物体験

トライアルホールディングス傘下のトライアルカンパニーと西友は、両社の強みを融合した新フォーマットの第1号店となる「トライアル西友 花小金井店」を、11月28日にグランドオープンした。

「トライアル西友」は、トライアルのITを活用したスマートで効率的な購買体験の強み、西友の都市型立地等の強みに加えて、両社の “おいしい食”へのこだわりを反映させた新業態。「GMS再生」モデルづくりを目指した「都市型の新フォーマット」になる。

同店舗は西武新宿線･花小金井駅から徒歩約3分の場所に位置し、1階では生鮮食品や惣菜、加工食品、2階は酒類や日用品、衣料品などを取りそろえた24時間営業の利便性の高い店舗。西友として営業していた店舗を改装し、品物を約2万5,000品目に拡充した。

〈「スキップカート」と「インストアサイネージ」を導入〉

都内で初めて「スキップカート」や「インストアサイネージ」(電子看板)を導入し、スマートストアとして運営する。

「スキップカート」は、専用のプリペイドカードをカートに登録の上、付属するスキャナーで利用客自らが商品バーコードを読み取ることで、専用ゲートを通過するだけでキャッシュレス会計を完了できることが特徴。都内では初めて80台導入し、今回で稼働台数約2万2,000台となり、同社調べでは世界一の稼働数となる。
小柄な人･高齢者を含めさまざまな利用者のUX向上を目指し、「軽い」「画面が見やすい」、かつ「商品を入れやすい」設計となっており、商品のスキャン忘れを知らせる機能や、利用客の属性や購買履歴などのデータを活用して、AIが最適な商品をタブレット上でお勧めする機能も搭載されている。

また、新たな購買体験を提供する「インストアサイネージ」（電子看板）も導入する。
売り場に合わせた映像と音によって「惣菜等のできたて」や「おすすめ商品」をタイムリーに知らせ、季節や催事に合わせた訴求コンテンツを配信することが可能となる。ニーズに合わせて適切なコンテンツを発信することで、非計画購買を促すことができ、売上増加にもつながる。同社では、焼き芋の出来立てオンデマンド放映したところ、「インストアサイネージ」を設置していない店舗に比べて売上が14%アップしたという。

〈食品の品ぞろえにも自信、出口社長「生鮮食品を強化し美味しさを追求」〉

食品の品揃えは、職人監修の惣菜、トライアルで人気のプライベートブランド(PB)「おいしくなれ!」や、西友のPB「みなさまのお墨付き」などPB商品を約2割取り揃える。

生鮮食品では、トライアルで人気の生魚を使った「寿司」も新たに導入する。
精肉では、店内加工へ変更し、生産から店頭までの時間を徹底短縮。評価の高い肉を鮮度高く手頃な価格で提供し、一頭買いなども行うことで希少部位も販売する。

また、福岡発の小売業として、“九州愛”をテーマとした商品を豊富に品揃えする。九州ではソウルフードともいえるアイスバー、竹下製菓の「ブラックモンブラン」は、同社グループの店舗では初のポップアップスペースを設置する。オープン日から3日間は子供向けに、1日500本限定の無料配布を行った。

他にも「国産親鶏炭火焼」や、惣菜売り場で「ポテトサラダちくわ天」(税込354円)「もつ鍋ちゃんぽん」(税込537円)などを展開する。
インストア加工にして弁当売場も充実させた。名物の「白いたっぷりたまごサンド」(税込199円)、話題の「ロースかつ重」(税込299円)、PBの「こはく店舗」の肉盛シリーズなど手ごろな価格の商品を品揃えする。

トライアルホールディングス傘下のSTリテールの出口直樹社長は「インストア加工と作業する従業員増強により、生鮮食品を強化し美味しさを追求した」と説明した。

当日は、オープンに合わせて、西友の楢木野仁司社長やSTリテール出口社長、⽵下製菓の竹下真由社長らがテープカットを行った。