2024年の紅茶生産量は前年微減の約352万トンに【2025年紅茶業界10大ニュース】

紅茶(画像はイメージ、写真AC)
紅茶(画像はイメージ、写真AC)

日本紅茶協会はこのほど、「2025年紅茶業界10大ニュース」を選定のうえ、発表した。内容は次の通り。

〈1〉2024年世界の紅茶生産量は約352万トンと微減(2025年12月現在)

主要産地の2025年生産(1-9月累計)実績は、インド前年同期比105.7%、スリランカ101.5%、ケニア89.2%(1-8月)。総生産量は前年を上回る見通し。

〈2〉旺盛な需要を反映し紅茶輸入量が増加

国内は旺盛な需要の高まりを反映し、輸入量(直近1-9月)は増加傾向(個包装は前年同期比113%、バルク99%)。

〈3〉第三次紅茶ブームが到来

女性を中心にSNS映えする「ヌン活」人気が浸透。若年層が台湾系やシアトル系カフェの紅茶メニューを愛飲。コンビニはカウンターティーを強化。和紅茶の広がりもブームを支えている。これらのトレンドを取り入れた家庭用製品が増加。

〈4〉日本紅茶協会、6月10日を「アイスティーの日」に制定

アメリカのナショナルアイスティーデーに由来し、日本でも6月10日を「アイスティーの日」として日本記念日協会に申請、登録された。冷たい紅茶の楽しみ方をより広めていく。

〈5〉大阪開催のティーオークションでギネス世界記録

大阪・関西万博を記念して行われたスリランカ紅茶チャリティーオークションで、過去最高値(10kg125万円)で落札された。

〈6〉紅茶の新たな機能性が話題に

これまで、紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールによる抗酸化作用や抗菌作用、テアニンによるリラックス効果などが知られていたが、紅茶ポリフェノールによる血糖値低減や口臭低減などの機能にも新たに注目が集まった。

〈7〉「和紅茶」への関心高まる

大手飲料メーカーから和紅茶を使用したペットボトル商品が発売され、注目度が高まった。

〈8〉大手コンビニのいれたてカウンターティー、全国規模へ来春2,000店

紅茶専用マシン設置店舗が広がり、26年春2,000店、27年1万店の計画も打ち出されている。本格的な味わいがコンビニで手軽に楽しめると評判。

〈9〉ペットボトル飲料に紅茶メニューが増加

これまでペットボトル入りの嗜好飲料は、コーヒーが存在感を保ってきたが、各社からティーラテやフルーツティー、ゴクゴク飲める無糖タイプの紅茶など、多彩な商品が発売されたことで紅茶飲料が増加した。

〈10〉日本紅茶協会認定の「おいしい紅茶の店」が過去最多の267店に

新しくテイクアウトなどカジュアルなお店も含めた3つのカテゴリーを設け、消費者がニーズによって店を選びやすくなった。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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