明星食品の出張授業「もぐもぐClassroom」実施/デザインの大切さを千駄谷小学校で伝える

明星食品「デザイン」をテーマにした授業の様子
明星食品「デザイン」をテーマにした授業の様子

明星食品は12月19日、本社近くの千駄谷小学校で、社員による出張授業「もぐもぐ Classroom~一緒に考えよう、食のこと。~」を実施した。この取り組みは地域共創プロジェクトのひとつとして、「地域とのつながりを深め、次世代を育成し、明星食品のファンを増やすこと」を目的としており、今回は今年度3回目の授業だ。このプロジェクトは2022年から始まり今年で4年目となる。同社からは商品開発部、営業部、経営管理本部など様々な部署から社員が参加した。

千駄谷小学校の5年生57人へ向けた「デザイン」をテーマにした授業は、クイズなどを交えて進められ、子どもたちも率先して手を挙げるなど楽しんで参加する様子が見られた。最終的に子どもたちへカップラーメンのデザインをしてもらうことをゴールに、「商品パッケージのデザインはどんな意図を持って作られているか」や、「どんな人をターゲットに何を伝えたいか」などデザインを考える際に重要なポイントが実例を交えながら説明された。

デザインについての考え方を一通り説明されたあと、子どもたちは各々のイメージやテーマを考え、これを明星社員が見回ってアドバイスするなど、子どもたちと和やかな交流が行われた。黙々と箇条書きで思いついたアイデアを書き出していく生徒や、イメージをふくらませるためにクラスで配布されたタブレットを利用してインターネットで調べ物をする生徒など、様々な形で課題にアプローチする姿が見られた。

明星社員と子どもたちが交流
明星社員と子どもたちが交流

この授業を受けた上で、子どもたちが冬休み中に完成させたデザインは、次回の「もぐもぐClassroom」で発表される予定となっている。クラス上位5人には賞品(同社製品詰め合わせなど)が贈られるという。審査基準は「特徴がわかりやすいこと」「デザイン性に優れていること」「製品がおいしそうに見えること」「新規性があること」の4点。

授業に参加した社員からは「アイデアの豊富さに驚いた」「商品のイメージを伝える難しさが改めてわかった。勉強になった」「小学生の自由な発想に加えて、情報にアクセスできるツールを活用できる力が備わっていて、そういう子たちが20年後にどんな大人になるのかすごく楽しみ」などの感想が語られた。「(去年授業をした)6年生が、明星食品の商品をスーパーで見かけたとか、話してくれる。確実にファンをどんどん増やしていきたいと思う」という声もあがった。

参加する社員は公募で決めるが、できるだけ過去参加したことがない者から選んでいる。今年度は1年を通して固定のメンバーとなった。子どもたちとの接点も増え、朝登校してくる子どもたちに挨拶されることもあるという。毎年その学年によって流行やカラーが違うことも楽しみのひとつで、提出される作品の中には想像の外にあるようなものが出てくる。

これからもこの「もぐもぐClassroom」で扱う食に対するテーマは変わらず、前半2回のテーマ「フードロス」では「食の大切さ」を後半2回の「デザイン」では「食の楽しさ」を伝えていきたいと同社のプロジェクトリーダー宮宗耕平氏は述べた。

〈米麦日報2025年12月24日付〉

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