「綾鷹」2025年販売数量が過去最高、おにぎりとの連携継続し東京・大手町で提案拡張/コカ・コーラシステム

おにぎりとの組み合わせ提案を継続する「綾鷹」
おにぎりとの組み合わせ提案を継続する「綾鷹」

日本コカ・コーラの緑茶飲料「綾鷹」が2025年に過去最高の販売数量を記録した。大手町駅構内で展開する期間限定店では、同ブランドとおにぎりの組み合わせを通じて“短時間でも味わう”飲用シーンの定着を狙う。

日本コカ・コーラは2月2日、緑茶飲料「綾鷹」とおにぎりの組み合わせを提案する期間限定店舗「おにぎり食堂 綾鷹屋 東京大手町店」を、東京メトロ大手町駅構内にオープンした。展開期間は3月31日まで。

ビジネス街の“日常動線”に出店することで、通勤やランチなどの生活シーンの中で緑茶とおにぎりの組み合わせを体験してもらう狙いだ。

「おにぎり食堂 綾鷹屋 東京大手町店」
「おにぎり食堂 綾鷹屋 東京大手町店」

店舗では、新メニューを含む5種類に加え、YouTuber「きまぐれクック」とのコラボ商品を含む計6種類のおにぎり(各税込350円)を提供。購入者には「綾鷹」1本を無料配布する施策も実施している。

同社は2024年から「綾鷹とおにぎり」の組み合わせ訴求を本格化してきた。原宿でのポップアップ展開に続き、2025年には渋谷で店舗型施策を実施し、来場者向けに約3万個のおにぎりを配布した。秋以降は取り組みを全国に広げ、地域のおにぎり専門店9カ所と連携した展開も行っている。

日本コカ・コーラ緑茶事業部ブランドマネジャーの高村有希菜さんは、「これまではイベント色の強い場所で展開してきたが、今回は駅という日常の中に入り込むことで、短い時間でも“ひと息つく”体験を届けたい」と話す。

【大手町を選んだ理由、「短時間でも気持ちをリセットできる設計」】

「おにぎり食堂 綾鷹屋 東京大手町店」で提供されるおにぎり6種
「おにぎり食堂 綾鷹屋 東京大手町店」で提供されるおにぎり6種

大手町エリアは国内有数のビジネス街で、忙しいビジネスパーソンが食事を“クイックに済ませる”場面が多いとされる。高村氏は「おにぎりを“流し込む”のではなく、緑茶と合わせて味わうことで、短時間でも気持ちをリセットできる時間をつくりたい」と説明。休日型イベントから、平日の生活導線に入り込む形への転換のねらいを話した。

【新キャラクター「あや茶丸」登場】

「あや茶丸」(中央)と高村さん(左)、中村氏(右)
「あや茶丸」(中央)と高村さん(左)、中村氏(右)


今回の施策から、新キャラクター「あや茶丸」も登場した。高村さんは「体はおにぎり、手には急須を持ち、足元はペットボトルのキャップのイメージだ。おにぎりと緑茶の関係性を視覚的に表現した」と説明。パッケージや店頭、広告などでの活用を進め、親しみやすさを軸にブランドとの接点を増やす考えだ。

<おにぎり協会「若年層にも“お茶との相性”を体験してもらう機会」>
一般社団法人おにぎり協会代表理事の中村祐介氏は、緑茶とおにぎりの組み合わせの意義について、「おにぎりは手頃な価格で買える一方、飲み物は後回しにされがち。実際に一緒に飲んでもらうことで、“お茶と米の相性の良さ”を体験してもらえる」と話す。

また、おにぎりと綾鷹の相性について、「“綾鷹”の渋みや旨味が、米の甘みや具材の塩味、油分を一度リセットする役割を果たす」と説明する。口の中を整えることで、次のひと口の味わいが立ちやすくなり、結果として“食事としての満足度が高まる”という。短時間で食事を済ませがちなビジネスパーソンにとっても、緑茶と組み合わせることで「味わう時間」をつくる設計になっているとした。そして、若年層に対しても緑茶を選ぶきっかけづくりになるとした。

訪日外国人の関心にも言及。「海外ではおにぎり専門店が増え、価格も日本より高い。日本のおにぎりは“手頃でおいしい”という認識が広がっている。抹茶や緑茶と合わせた日本の食文化として、外国人にも評価されている」と述べた。

高村さんは、「綾鷹」が過去最高の販売数量になったことについて「おにぎりとの組み合わせ提案や、日常シーンへの浸透施策がブランド接点の拡大につながった。ブランドメッセージと生活習慣の両面でコミュニケーションを設計してきたことが奏功した」と振り返った。さらに、「ボトラー社と連携しながらおにぎりと綾鷹の組み合わせ提案に取り組み、いままでにない取引先の売り場として拡大につながった」と語った。

同社は今後、大阪エリアでの期間限定展開も予定しており、現時点で具体的な地方展開計画は未定としつつ、「生活者の動線に合わせた形で、綾鷹とおにぎりの関係性を広げていきたい」としている。

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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