「ネコのバス」新車両を公開、「猫の日」に向け三宮で譲渡会【ネスレ ピュリナ】

譲渡会に参加予定のふぶきちゃん(写真中央)たち
譲渡会に参加予定のふぶきちゃん(写真中央)たち

ネスレ日本 ネスレ ピュリナ ペットケア(以下、ネスレ ピュリナ)は、保護猫と新しい家族の出会いを届ける「ネコのバス」の新車両を完成させた。2月22日の「猫の日」に向け、20日にネスカフェ三宮前(神戸市中央区)のスペースで報道陣に公開した。この車両を活用した譲渡会を21・22日の2日間、神戸マルイ・三宮センター街で開催する。

ネコのバス新車両 目を引く耳は“さくら耳”桜の花びらのようなV字カットは、殺処分ゼロを目指すTNR活動(捕獲、手術、元の場所へ戻す)の目印
ネコのバス新車両 目を引く耳は“さくら耳”桜の花びらのようなV字カットは、殺処分ゼロを目指すTNR活動(捕獲、手術、元の場所へ戻す)の目印

ネスレ ピュリナは、保護猫カフェを全国展開するネコリパブリックと共同で、移動型の「ネコのバス 猫カフェみたいな譲渡会」を開催してきた。ネコリパブリックは地域の保護猫団体と連携し、ビジネスとしても自走可能な保護猫カフェを運営している。

両社は2018年4月からネコのバスによる譲渡会を開始。これまでに全国で125回以上開催し、360匹以上の猫が新たな家族のもとへ巣立った。移動型であることから、街中など人が多く集まる場所で開催でき、車を持たない人でも参加しやすい点が特徴だ。

ネコのバス 内装 ソファでリラックスして触れ合える 活発な猫ちゃんにうれしいキャットウォーク
ネコのバス 内装 ソファでリラックスして触れ合える 活発な猫ちゃんにうれしいキャットウォーク

〈ソーラーパネル搭載、災害時の出動にも対応〉

今回の新車両では、“猫型バス”としてのユニークな外観や、猫が安全・快適に過ごせる猫カフェ風の内装を踏襲しつつ、バス天面にソーラーパネルを新たに搭載した。これにより、公園や広場など電源確保が難しい場所でも電力を賄うことができる。

ネスレ ピュリナの太期由美子マーケティング部コーポレートブランドマネージャーは、「2024年の能登半島地震の際には、“1・5次避難所”として被災地へ入り、避難所に連れて行けない猫の受け入れなどに活用した」と振り返る。その経験を踏まえ、災害時のイレギュラーな出動にも対応できるよう自立電源機能を強化した。

ネスレピュリナ 太期さん
ネスレピュリナ 太期さん

外観で目を引く猫の耳は、これまで停留時のみ装着可能だったが、新車両では走行中も装着できるようになった。

バスは二重扉構造を採用し、脱走防止に配慮。車内にはソファーを備えており、猫と人が落ち着いて触れ合える空間とした。猫にうれしいキャットウォークも設けている。

備え付け式のケージには、猫の姿が見やすい透明アクリルパネルを使用している。仕切り板を外せば簡単に連結でき、活発な子猫同士が一緒に過ごせる。それぞれに換気口を設け、適温を保ちながら新鮮な空気を取り込めるよう工夫した。

今回の譲渡会には10~12匹程度の猫が参加予定。各日8枠(各20分、最大2組・6人まで)で実施する。入場人数を制限し、コーディネーターが生活環境や飼育経験を丁寧にヒアリングした上でマッチングを行うことから、一般的な譲渡会と比べて譲渡率が高いという。

譲渡会に参加予定のふぶきちゃん(写真中央)たち
譲渡会に参加予定のふぶきちゃん(写真中央)たち
ふぶきちゃんの紹介文
ふぶきちゃんの紹介文

ネコのバスは岐阜を拠点に全国各地へ移動する。譲渡会は開催情報を自ら探さなければ分からないケースも多く、郊外会場では車がなければ行きづらいという課題がある。移動型であれば商業エリアなど人通りの多い場所へ出向くことができ、偶然目にした人との新たな接点を生み出せる。

譲渡会当日は、地元で活動する保護主が停留中のバスに猫を預けるため、猫の移動負担が少なくて済む。各地の行政や保護猫団体、保護主と連携しながら運営している。

太期氏は、「活動を始めた2018年に比べると、保護猫の認知は広がっている」とする。一方で「ネコのバスを見た若い男性たちから『移動式ペットショップですか』と言われたことがあった。知っている人は知っているが、まだ十分に伝わっていない。この活動を続けていかないといけないと実感した」と語る。

同社はこの活動を通じ、猫を迎える選択肢として「譲渡」があることの認知をさらに高め、一頭でも多くの猫が新たな家族と出会い、動物愛護への理解が広がることを目指す。

ネコのバス ソーラーパネル
ネコのバス ソーラーパネル
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食品産業新聞

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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