【ロッテ・ヤクルト】「ヤクルト」と「雪見だいふく」の容器から新たな容器などにリサイクル / ライフで容器など回収
ライフコーポレーションとロッテ、ヤクルト本社の3社は9日、「ライフ豊洲店」(東京都江東区)で回収した食品容器などを、新たな食品容器などに加工する実証実験を同日から開始したと発表した。
日本では初めての試みで、使用済みの容器を回収し、それをリサイクルする仕組みを確立することを目指す。実施期間は8月31日まで。
『ヤクルト』や『雪見だいふく』の容器などに使われているポリスチレンは、食品容器の包装などによく使われており、廃プラスチック全体の約1割を占める。しかし、ペットボトルや食品トレーなどと比べて大規模な分別回収と水平リサイクルの仕組みが構築されていないという。
リサイクルの手法は、物理的な方法によって使用済み製品などをペレットやポリマーに戻る「マテリアルリサイクル」と、化学的な方法で使用済み製品などを、プラスチックになる前のモノマーや油に戻る「ケミカルリサイクル」などがある。
このうち、「ケミカルリサイクル」は化学的に新品と同じ品質に再生でき、衛生面でも優れているという。
そこで、今回の実験ではスーパーに専用の回収ボックスを置き、『ヤクルト』の容器と『雪見だいふく』のトレーとピックを回収し、分別回収の仕組みの検証を行う。「ヤクルト」と「雪見だいふく」が共同で回収を行うことで、同じ素材を使っていることを広く知ってもらうとともに、「ケミカルリサイクル」による水平リサイクルへの適正についても検証する。将来的には、使用済みのポリスチレンから別の新たな製品を作り出せる体制を構築できるよう取り組む。
9日に行われた発表会で、ライフコーポレーションの秘書・広報部兼サスティナビリティ推進部の宗大輔部長は「新しい資源リサイクルの可能性を見出しながら、次世代への豊かな社会や、持続可能で豊かな社会の実現を目指して取り組みたい」と話す。
ロッテのサスティナビリティ推進担当執行役員の宮野啓治氏は「一社だけではできないことを、より大きなものをしていくためにはシステム作りや、それぞれの企業の持つ資源をどう集めるかが重要だと考えている。今回は実証実験だが、それをさらに大きくしていくためにチャレンジしていきたい」と語る。
ヤクルト本社のサスティナビリティ推進部の利根川尚也部長は「3社で共に取り組むことは非常にインパクトのあること。一緒に実施するにあたって、我々だけでなく一般消費者の方々のご理解や協力などを得て進めたい」と述べた。
ライフでは、食品トレーや牛乳パック、ペットボトルなどの回収ボックスを店頭に設置している。回収量は年間で1800トンを超える。

ロッテでは2048年に容器包装に使用する化石資源由来の使い捨てプラスチックをゼロにすることを目指している。容器の薄肉化に加えて、2024年からライフの一部店舗でガムボトルを回収し、買い物カゴにリサイクルする実証実験などを行っている。
ヤクルトは、環境課題に関する目標として、30年度までにヤクルト容器の水平リサイクルの仕組みを確立することを目指している。







