塩分チャージ、通年販売で「発汗時の必需品」へ サウナやオフィスへ喫食シーン広げる
カバヤ食品は2026年度から、塩分やカリウムを含むタブレット菓子「塩分チャージタブレッツ」の通年販売を開始する。これに伴い、従来の「暑さ対策製品」という位置づけから、スポーツ時や仕事中などへ食シーンを広げ「発汗時の必需品」として、ブランドポジションの拡大を図る。2026年度の売り上げは前年度比約1.2倍の約80億円を計画し、数年後に100億円規模への到達をめざす。
3月12日に都内で開催した戦略発表会で、ブランドマーケティング本部長の宮川孝一氏は、「塩分チャージタブレッツは菓子でありながら、社会課題の解決や対策にもつながるとてもユニークなポジションのブランドだ」と説明。2009年の発売当時、世の中には熱中症という言葉が浸透していなかったが、その後、地球温暖化などの影響により熱中症対策や塩分補給への関心が高まり、夏の暑さ対策品として「塩分チャージタブレッツ」の認知度も高まった。現在の売り上げは10年前の5倍以上になるなど、右肩上がりの成長を続けている。

これまでは3月~9月頃に販売していたが、暑い時期の長期化やスポーツブームなどを背景に、季節を問わず、「塩分チャージタブレッツ」の需要が高まると判断した。同ブランドの認知度は5割にとどまり、うち7割は購入経験がないことからも、売り上げ拡大の余地がある。2026年度から通年化に移行し、新ブランドコピー「汗かくあなたを応援する。」のもと、訴求ターゲットや喫食シーンを広げていく。スーパーやドラッグストア、CVSなど、従来の販路に加え、スポーツ専門店や調剤薬局など新規チャネルの開拓も進める。
企業向けの販売も強化する。25年6月の労働安全衛生規則の改正により、職場における熱中症対策の義務化を好機ととらえ、オフィス向けECの出荷量を増やすとともに、オフィスにおけるディスペンサーの設置テストを始める。これにあわせて、通常品の約8倍・207粒入り大容量サイズの生産計画数を前年の約1.6倍に拡大し、まとめ買いや備蓄需要に応える。
主な販促施策として、新ブランドページを12日に公開したほか、シンガーソングライター奇妙礼太郎氏の書き下ろし曲「元気でやってるか」を採用したウェブCMを4月17日から投下する。さらに、社会課題の解決策を提案する産官学民連携組織の一般社団法人渋谷未来デザイン(以下FDS)と連携し、企業・団体・専門家らが参画するプロジェクト「いい汗、渋谷。アクション」を展開していく。東京・渋谷区内でのサンプリングやサウナ施設を活用したイベントなどを実施する予定だ。

「塩分チャージタブレッツ」は、同社が1965年に発売した「ジューC」の開発技術をもとに生まれた製品。口どけの良さやスッキリとした味わい、控えめな甘さの清涼菓子(ラムネタイプのタブレット菓子)で、幅広い世代に好まれているという。「おいしく食べられる菓子でありながらも、手軽に塩分を補給できるという、唯一無二の価値がある。噛んだ瞬間にホロッと溶けて口どけが良いので、汗をかいた時に不可欠な水分補給と併用しやすく、食べやすい点もポイントだ」(ブランドマーケティング本部清涼菓子課長・新田夏穂氏)。







