【日清食品】熱湯を注ぐだけで炊きたての味「日清ふっくら釜炊き ごはん」

発表会の様子
発表会の様子

日清食品は3月30日、「日清ふっくら釜炊き ごはん」(72g、希望小売価格税別208円)を全国で新発売する。熱湯を注ぐだけで白ごはんができあがる、カップタイプの商品だ。独自技術“新・釜炊き製法”により、直火で釜炊きしたお米を丁寧に乾燥・膨化することで、ふっくらとした食感と炊きたてのような風味や甘みを実現した。熱湯を注いで5分待つだけで完成し、湯切りの必要もない。カップ容器のため持ちやすく、カップ内には十分なスペースがあり、ごはんの上にレトルトカレーや牛丼の具などをのせることができる。電子レンジを使用しないため、お湯さえあれば場所や環境を選ばずに食べられるのも特徴だ。調理後の内容量は180g。

日清ふっくら釜炊きごはん
日清ふっくら釜炊きごはん

17日に本社で発表会を開催。マーケティング部第7グループブランドマネージャーの中村圭佑氏が新商品について説明した。

冒頭、中村氏は「日清食品といえば即席麺メーカーという印象をお持ちかと思うが、現在それに次ぐ事業の柱として育成しているのが“カップライス”だ。カレーメシを中心に、さまざまな商品を幅広く展開している」と説明した。「カレーメシ」は2014年にレンジ調理の製品として誕生、2016年に湯かけ調理にリニューアルした。その後、市場が急速に拡大し、2021年度に100億円、2024年度に150億円を突破。2025年度は200億円突破を見込む。

セット米飯市場においては8割を超える金額シェアを獲得しているほか、売上においては2025年に“最も売れているインスタント味付きカップライスブランド”としてギネス世界記録に認定されている。

こうした中、同社は次なる展開として「白ごはん」に着目。中村氏は「米市場全体を見ると、従来の“炊く米”は縮小傾向にある一方、“炊かれた米”は拡大している。2010年から2022年にかけて“炊かれた米”は約1.5倍に成長しており、消費者の需要が顕著に表れている。これを象徴するのがパックごはんだ。パックごはんの市場規模は年々拡大しており、過去10年で約1.5倍に拡大している。しかし我々の調査によると、特に若年層ユーザーはパックごはんに対して複数の不満を持っていることが明らかになった。例えば“電子レンジがないと食べられない”“容器が熱くて持ちにくい”“容器に直接おかずをのせにくい”といったもので、ユーザーのうち94%が何らかの不満を感じている。これらの課題に対する解決策として開発したのが“カップごはん”だ」と語り、新商品「日清ふっくら釜炊き ごはん」の価値は“カップ形状による利便性”と“お湯調理による利用シーンの拡張”だとした。

中村氏によると、白ごはんを商品化するにあたって最大の課題は“食感”だったという。「白ごはんを開発するにあたって、しっかりとした食感と密度感が求められるため、この点に注力した」と話す。「カレーメシ」の技術をそのまま適用すると、白ごはんとしては食感に違和感が残る。そこで、「カレーメシ」で取り入れている釜炊き製法をベースに、数百回に及ぶ試作を重ね、釜炊きの味をそのまま閉じ込める“新・釜炊き製法”にたどり着いた。

賞味期限は1年間と「カレーメシ」(賞味期限は約半年)に比べて長く、防災備蓄用途にも利用できる。

4月1日からはテレビCMの放映を予定している(WEBでは発売日の3月30日から公開)。CMには夢グループの石田重廣社長と保科有里さんを起用し、商品の利便性や魅力を訴求する。

発表会にはCMに出演する二人も登壇し、トークセッションを行った。商品を実食した石田社長は「CM撮影時にも感じたが、炊きたてのごはんの香りがする」と話し、「私は東北人で、実家は農家だ。おいしい米はおかずがなくてもおいしく食べられるものだが、この商品を食べてそれを思い出した」と笑顔を見せた。それに対して保科さんも「カップごはんとは思えない!」と感動した様子だった。

〈米麦日報2026年3月19日付〉