日清食品「完全メシ」100億円ブランドへ 新たにパンや外食分野に進出 / デニーズとのコラボメニューも新登場
日清食品が2022年5月から展開する「完全メシ」が発売から約4年で累計6,500万食を突破した。売上は2025年度末に100億円規模となる見込みだ(市場売価換算)。
同社の調査によると「完全メシ」のブランド認知度は52%に達している。現在、カップ麺やカップライス、スープ、冷凍食品、ドリンク、レトルト商品と幅広く展開。さらに今春、新たなラインアップを加える。
菓子・惣菜パンとデザートを発売し、どの食シーンにも適した商品を揃えた。また、外食チェーン「デニーズ」とのコラボメニューも投入する。
〈「完全メシ」とは〉
「完全メシ」は「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)で設定された33種類の栄養素とおいしさのバランスを追求したブランドだ。同社の最新フードテクノロジーを駆使することで、栄養素特有の苦みやエグみを抑え、普段の食事と変わらないおいしさと理想的な栄養バランスを実現している。たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素のほか、ビタミン・ミネラル・必須脂肪酸もバランス良く整え、おいしく仕上げているのが特徴だ。
常温商品では日清食品の主力でもあるカップ麺・カップライスを中心に展開し、ドリンクも販売している。
冷凍商品では、オンラインストア限定品と店頭販売品の2形態で展開している。かつ丼やパスタといった主食に加えて、おにぎりやスープといった軽食、間食に向けたメニューを幅広く取り揃えている。
〈新商品で領域拡大 あらゆる食シーンに「完全メシ」の選択肢を〉
日清食品は3月24日、「完全メシ」フルラインアップ戦略発表会を開催。食シーン拡大に向けた新商品として、〈1〉完全メシ BREAD、〈2〉冷凍 完全メシ DELIジェラート、〈3〉完全メシ×デニーズ コラボメニューを発売した。
〈「完全メシ BREAD」はチョコとカレーの2種〉
「完全メシ BREAD」は2商品を展開する。くちどけがよく、やさしい甘さのチョコクリームをふわふわ食感のパン生地で包んだ「完全メシ BREAD チョコクリーム」と、タマネギのコクとスパイスの辛さを効かせたカレーフィリングを包んだ「完全メシ BREA カレー」の2種類。いずれも賞味期限は製造日から90日間で、常温で保存できる。希望小売価格は各税別298円。チョコクリームは1個当たり8.7gのたんぱく質を、カレーは1個当たり8.4gのたんぱく質を含む。


〈「冷凍 完全メシ DELIジェラート」は6フレーバー〉
「冷凍 完全メシ DELIジェラート」は6つのフレーバー(ピスタチオ、マンゴー、ストロベリー、抹茶、チョコレート、レモン)を展開する。

同社が実施したモニターテストの結果、98.0%が「おいしい」と回答。フレーバーによって異なるが1個当たり77~89kcalで、たんぱく質は3.3~3.7g含まれる。3月24日から日清食品グループのオンラインストア限定で販売している。販売価格は3袋セレクトセット(1袋2個入り)税込2,583円など。
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〈「完全メシ」×デニーズは2メニューが新登場〉
さらに、日清食品とデニーズジャパンが共同開発した「完全メシ ジャンバラヤ」「完全メシ 海老グラタン」を3月25日から全国のデニーズ店舗(一部店舗を除く)でグランドメニューとして販売している。
「ジャンバラヤ」はスパイシーなピラフに甘みと酸味のバランスが絶妙なトマトソースを合わせ、食べ応えのある具材を加えた一皿。

「海老グラタン」はデニーズの中でも復刻を望む声が多く寄せられていたメニューで、オマール海老が香るクリーミーなホワイトソースとペンネを合わせてじっくりと焼き上げ、具材に海老を加えた一皿だ。

いずれも開発チームが約2年の歳月をかけて、“33種類の栄養素”と“外食ならではのおいしさや満足感”のバランスを調整した。「ジャンバラヤ」は1食当たり22.8g、「海老グラタン」は1食当たり23.1gのたんぱく質を含んでいる。販売価格は「ジャンバラヤ」税別1,290円、「海老グラタン」1,090円。
「完全メシ」とは知らせずに実施した「ジャンバラヤ」の試食モニターでは、デニーズユーザーの25人中24人が「おいしい」と回答したという。
発表会に登壇したデニーズジャパン商品部長の須藤良一氏は、「完全メシ」とのコラボを決断した理由について「一番の理由は、デニーズのおいしさをそのままに、新しい価値を提供できる可能性を感じたこと」と話した。
また、開発当時を振り返り「おいしさには妥協できないので、よりおいしくするためにレシピを変えた。けれど、レシピを変えると栄養バランスが崩れてしまう。栄養バランスを整えると、またおいしさの方に課題が出てしまうというようなことが続き、内心不安な時期もあった。ただ、両社の技術や商品開発力を結集して、栄養バランスとおいしさには一切妥協しない形で、納得のいくメニューが完成したと思っている」と語った。
そのエピソードを聞いた日清食品の矢島氏は「当社の開発メンバーからも原材料等を1mg単位で調整したという話を聞いている」と話し、須藤氏の尽力に感謝する場面もあった。








