〈シグナル〉これからの働き方は司令官
AIエージェントをご存知だろうか。その存在を知った時、ホワイトカラー全般の仕事は無くなるのではないかと空恐ろしくなった。
チャットGPTやGeminiは人間が指示を出せば秒速で応えてくれるが、あくまでツールにとどまる。対してAIエージェントは自律的に動いてくれる有能な秘書、あるいはもう一人の自分だ。
朝、AIエージェントが届いているメールを確認、返信が必要な場合はドラフトを作り、昼一の会議のアジェンダを前回の議事録や壁打ちアイデアを元に作成、想定質問と回答も用意する。夕方、新規見込客のリストアップと関心を持ちそうな資料をまとめ、アポ候補日も共有カレンダーから選定。人間は承認するだけ。営業、マーケティング、経理などの専門職に関しても、人間以上の精度と圧倒的な速度で処理できるという。
もちろん完璧ではない。AIエージェントは目標設定ができない。ナレッジベース(過去の知見の蓄積)にない例外対応も難しく、感情の機微も分からない。法的責任も負えない。人間が目標を設定し、正誤判断や評価、選定を行い、最終的には責任を持つ必要がある。「AIエージェントが8割の定型業務をこなし、人間が2割の非定型な例外業務を処理する」(日経文庫「AIエージェント」)。
人間の役割は司令官でAIエージェントの上司になるのがこれからの働き方になるという。社員がそのスキルを持てば、管理職がまず不要になりそうだ。








