サントリーグループ 2030年までに化石原料の新規使用ゼロへ、「プラスチック基本方針」策定

酒類飲料日報 2019年6月3日付
サントリーホールディングスは5月31日、サントリーグループの「プラスチック基本方針」を策定したと発表した。持続可能な社会の実現に向け、循環型かつ脱炭素社会への変革を強力に先導する。方針では、「FtoP製造ライン」の増設をはじめ、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石由来原料の新規使用をゼロにすることで、100%サステナブル化を目指すとしている。

また、中期目標として、2025年までに国内清涼飲料事業における全ペットボトル重量の半数以上に再生ペット素材を使用していくことを掲げた。

サントリーグループは、企業理念に掲げる 「人と自然と響きあう」の実現を目指し、グローバルにサステナビリティ経営を推進している。容器包装の分野では、ペットボトルリサイクルの一部工程を省くことで、環境負荷低減と再生効率化を同時に実現する「FtoPダイレクトリサイクル技術」を世界で初めて開発した。

また、飲料用ペットボトルに植物由来原料を100%使用したキャップを世界で初めて導入、100%植物由来ペット実現に向けた取り組みなど、環境負荷の少ないペットボトル開発やリサイクルシステムの構築に継続して取り組んでいる。

〈酒類飲料日報 2019年6月3日付、一部改稿〉