アイリスオーヤマが緑茶飲料市場に参入、「アイリスのお茶 綠(りょく)」発売、“朝に飲む”新習慣を提案

アイリスオーヤマは新たに緑茶飲料事業に参入し、6月2日から「アイリスのお茶 綠(りょく)」(500mlPET)を全国のスーパーマーケット、ホームセンター、ECなどを中心に順次発売する。「朝に飲むなら、アイリスのお茶」をコンセプトに、渋みと苦みの少ない甘みのある味わいの緑茶飲料で、〝緑茶を朝に飲む新習慣〟を提案するねらいだ。

同社は緑茶飲料カテゴリーに参入する経緯について、現在展開している飲料事業が同社の食品事業の拡大に寄与していることから、成長戦略の重要な柱として飲料事業を強化することがねらい。茶系飲料市場が拡大傾向にあることや、既存事業と親和性が高いこともあり、緑茶飲料の新商品発売に至ったという。

「アイリスのお茶 綠」は、朝に飲んでおいしいと感じられるよう、低温密閉抽出製法により渋みと苦みを抑え、すっきりとした飲み心地に仕上げた緑茶飲料。遠心分離により茶の粒子を除去することで、のど越しの良さとさっぱりとした味わいを実現した。商品名には緑の旧字「綠」を使用し、緑茶の長い歴史を大切にしたいという想いを込めたとしている。

6月2日に実施された発表会に登壇した同社執行役員の勝間浩之事業企画室長は、「緑茶を朝に飲むことで、さまざまな効果・効能があるとされている。当社は新たな需要を創造し拡大することをコンセプトにしており、『綠』では朝にお茶を飲む習慣作りをしていきたい」と語った。

同社は緑茶飲料事業の目標について、2025年6月から2026年5月までの1年間の販売目標を70億円とし、今後は認知拡大に注力するとした。食品事業全体では、2024年に420億円だった事業規模を2030年には1,000億円まで拡大させることを目標に掲げている。

また、同日から新TVCM「あの人にも」篇、「朝は本物」篇を放映開始した。ブランドアンバサダーである俳優の吉沢亮さんを起用し、朝の飲用に向けた製品特長を表現している。発表会で吉沢さんは、「綠」について「苦みなどがなく飲みやすいので、ついゴクゴク飲んでしまう。味にクセが無いので朝起きた時などにもおいしく飲んでもらいたい」と話した。

発表会には時間栄養学専門家の柴田重信氏も登壇し、朝に緑茶を飲むことの一般的なメリットについて、「カテキンによる細胞への抗酸化作用や、体内時計を整え朝型の生活になりやすくなるといったメリットがあり、ストレスなどにも効果がある」などと語った。