味の素AGF、群馬クレインサンダーズと父の日イベント、森の恵みを使ったクラフト体験で親子に笑顔

細川選手(右から2番目)と池田コーチ(同3番目)が丸太の切断体験に参加
細川選手(右から2番目)と池田コーチ(同3番目)が丸太の切断体験に参加

味の素AGFは6月15日、群馬県前橋市で親子を対象とした自然体験イベント「父の日 木工クラフト体験会」を開催した。会場は、同社が2015年から森林整備活動を続ける「AGFブレンディの森 群馬」にほど近い施設で行われた。クラフトづくりや丸太切り体験を通じて、親子のふれあいと地域資源の魅力を伝える試みだ。

クラフト体験で使われた木材は、「AGFブレンディの森 群馬」で間伐されたものを活用
クラフト体験で使われた木材は、「AGFブレンディの森 群馬」で間伐されたものを活用

参加者は、県内を中心とした親子14組28名で、本来は「ブレンディの森 群馬」の中で活動を予定していたが、前日の雨で道がぬかるんでいたため、安全を考慮して「サンデンフォレスト」でのクラフト体験に切り替えられた。

当日は、地元プロバスケットボールチーム「群馬クレインサンダーズ」から細川一輝選手と池田親平アシスタントコーチが参加。子どもたちと一緒にのこぎりで丸太を切ったり、クイズ大会が行われた。

クレインサンダーズファンが多く、バスケットコートをイメージした作品も
クレインサンダーズファンが多く、バスケットコートをイメージした作品も

体験で使われた木材は、「AGFブレンディの森 群馬」で間伐された木を活用したもの。親子で作るフォトフレームには、森で採れたどんぐりや枝が添えられ、世界に一つだけの思い出として持ち帰ることができた。クレインサンダーズファンが多く、バスケットコートをイメージした作品もみられた。

味の素AGFの中澤正規執行役員は、「イベントを通じて、地域の自然や当社の取り組みを少しでも身近に感じてもらえたら嬉しい。群馬クレインサンダーズとは昨年からパートナーシップを結んでいるが、今後も地域とともに歩む活動を続けていきたい」と語った。

現地の森林整備を担う赤城南麓森林組合の石塚征人理事は、「“AGFブレンディの森”は、活動のたびに具体的な作業目標を立てて取り組まれており、現場で一緒に山を守っていくという姿勢が感じられる。企業と地域が協力しながら森林を守る形が定着してきた」と語った。

細川選手は、「親子のこうしたイベントに参加できる機会は貴重。自分自身も子どもたちと一緒に作業することで、楽しみながら参加できた。次回はもっと話しながら交流したい」と笑顔を見せた。また、試合前にはコーヒーで集中力を高めているとし、AGF製品について「ありがたいサポート」と語った。

「AGFブレンディの森 群馬」は、味の素AGFの製造会社であるAGF関東(群馬県太田市)の近隣に位置し、味の素AGFのグループ社員や地域住民が協力して森林整備・水資源保全などに取り組んでいる。2015年の活動開始から10年間で延べ約1,600人が参加しており、草刈りや間伐、沢の整備、防護ネットの設置など、地域とともに地道な保全活動を重ねてきた。

親子14組28人が「父の日 親子 木工クラフト体験会」に参加した
親子14組28人が「父の日 親子 木工クラフト体験会」に参加した

参加した子どもたちからは、「自分たちの住んでいる近くにAGFの工場があると初めて知った」「スーパーでも商品を探してみたい」といった声が聞かれた。

単なる自然体験にとどまらず、企業・地域・スポーツがつながることで、参加者は記憶に残る「父の日」になったようだ。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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