「お~いお茶」などドリンク・リーフ製品195品を値上げ、改定率は+2.4~22.2%、10月1日から/伊藤園

10月1日から価格改定する「お~いお茶」や「タリーズコーヒー」ブランドの製品
10月1日から価格改定する「お~いお茶」や「タリーズコーヒー」ブランドの製品

伊藤園は、一部の飲料製品とリーフ製品のメーカー希望小売価格および出荷価格を10月1日から改定する。改定率は+2.4~22.2%。6月25日に発表した。

ドリンクでは、「お~いお茶 濃い茶」(600mlPET)は180円から200円になり、「お~いお茶」2LPETは(430円から460円)、「タリーズコーヒー バリスタズブラック」(390mlボトル缶)は180円から220円になる(いずれも税別)。

リーフ製品で価格改定する「お~いお茶プレミアムティーバッグ」や「さらさら溶ける健康ミネラルむぎ茶」
リーフ製品で価格改定する「お~いお茶プレミアムティーバッグ」や「さらさら溶ける健康ミネラルむぎ茶」

リーフ製品では、「お~いお茶プレミアムティーバッグ」(20袋入り)は420円から450円に、「さらさら溶ける健康ミネラルむぎ茶」(40g)が550円から600円になる(いずれも税別)。

対象は、飲料製品149品、リーフ製品46品の合計195品。大型ペットボトル製品(2リットル)、小・中型ペットボトル製品(1リットル未満)、ボトル缶製品(220ミリリットル~400ミリリットル)、紙製品(330ミリリットル~1リットル)、リーフ製品(ティーバッグ茶・顆粒茶)で実施する。

伊藤園は、製品の安定的な供給を目指し、これまで生産・輸送・販売等におけるオペレーションの効率化、生産性の向上といった様々な企業努力を積み重ねてきた。

だが、エネルギー費や物流費・人件費の高騰といった社会・業界全体におけるコストの上昇の継続、また包材などの資材価格や原料価格の高騰などが続いており、これまでの企業努力だけでコストの上昇を吸収し続けることが困難な状況になっているという。

そこで、この度“やむを得ず”、一部の飲料製品とリーフ製品のメーカー希望小売価格および出荷価格を改定するとした。

伊藤園は、「今後も経営理念の“お客様第一主義”のもと、従来以上の企業努力によるコスト削減を継続しつつ、お客様に納得していただける価値や品質を伴った製品の開発・供給に努めてまいります」などとしている。

なお、他の大手清涼飲料メーカーでも、2025年10月から商品の大部分において価格改定することを相次いで発表している。コカ・コーラボトラーズジャパンは4月22日に発表し、サントリー食品インターナショナルは4月24日、アサヒ飲料は5月22日、キリンビバレッジは5月30日に発表した。伊藤園が今回発表したことで、大手飲料メーカーの価格改定が出揃った格好だ。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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