コカ・コーラ ボトラーズジャパン 育児とキャリアの両立支援へ新たな子育て支援施策を導入
「病児保育サービス」で急病時の選択肢広げる
コカ・コーラ ボトラーズジャパン(CCBJI)は11月12日、育児とキャリア形成の両立を支援するため、育休からの早期復帰(出産後6か月以内の復職)した女性社員を対象とした新たな子育て支援を10月からスタートしたことを発表した。企業が病児保育とベビーシッターの両方を“法人契約型”で実装するのは国内企業でもまだ少なく、実務支援に踏み込んだ点が特徴だ。早期復帰後から子どもが満2歳になるまでの期間に利用可能となる。
同社は、育児における福利厚生を拡充し、育児と仕事の両立環境を整えることで、出産や育児というライフステージにおいても社員のキャリア形成を尊重している。さまざまな支援により、社員一人ひとりに合った復帰をサポートする考えだ。
具体的には5つの取り組みを挙げている。「病児保育サービス」において、急病の際に病児保育先の選択肢を増やせるよう、NPO法人などと法人契約を行い、登録料・月会費を補助する。子どもが急病の時に、自宅までベビーシッターを派遣してくれるサービスを会社が支援するのは珍しいという。
「ベビーシッター利用」は、月ごとに子ども家庭庁ベビーシッター券の利用を可能とし、社員の自己負担を低減する。「家事代行サービス」は、法人価格での利用ならびに、利用月ごとに一部費用を補助する。
「企業主導型保育園の利用支援」は、保育園の選択肢を広げるために企業間契約を行うなど入園を支援する。そして、「その他サポート」として、ベビーシッターサービスや、家事代行サービスを受けられないエリアにおいても代替サービスの費用を補助する。
CCBJIは下記のようにコメントしている。
「乳児期における育児は、夜泣きや急な発熱など、子どもに手厚いサポートが必要とされる時期です。子どもの成長と社員の心身のケアのため、病児保育サービス・ベビーシッターの利用・家事代行サービスといった支援を提供することで、早期復帰を希望する社員が、仕事と育児の両立に関する不安を抱えることで復職意欲を損なうことのないよう、安心して職場復帰できる環境づくりを推進しています」
「当社では出産・育児ガイドブックや復帰に向けたヒアリングシートを活用し、面談を重ねることで、上司や周囲の理解を得ながら、女性社員が自らの意思と育児状況に応じて復帰のタイミングを柔軟に選択できるよう推奨しています。早期復帰を希望する社員に対しては、上司と人事部門が連携し、働き方や復職環境を個別に検討することで、仕事と育児の両立を支援します」。
同社は今後も、社員一人ひとりの多様な働き方とウェルビーイングの向上に取り組み、個人と組織のパフォーマンスを高めるとともに、多様性を強みとして成功につなげることができる文化を醸成していく考えだ。







