大塚製薬、酸素に着目した新ブランド「/zeroz(ゼロズ)」発表 基礎研究から約13年

新製品「/zeroz(ゼロズ)」
新製品「/zeroz(ゼロズ)」

大塚製薬は2月25日、酸素を活かす植物由来成分「ケンフェロール」を含む新ブランド「/zeroz(ゼロズ)」を発表した。生命活動に欠かせない要素である「酸素」に着目したセルフコンディショニングフードとして展開する。販売は3月17日から同社公式通販サイトで開始する。

浅見プロジェクトリーダー(左)と井上社長
浅見プロジェクトリーダー(左)と井上社長

発表会に登壇した井上眞社長は、同社がこれまで「ポカリスエット」で水分補給、「カロリーメイト」で栄養補給を提案してきた歩みに触れ、「生命活動に欠かせない要素である酸素の力に目を向けた製品だ」と述べ、新製品の位置付けを説明した。

その上で、「不足を補うという発想だけでなく、もともと体の中にある力をどう活かしていくかという考え方があってもよいのではないか」と語った。

同製品は、基礎研究から約13年をかけて検証を重ねてきた成果だという。研究過程では複数のテーマを検討しながら、国産の西洋わさびの葉に含まれるケンフェロールに着目。ケンフェロールの有用性に関する様々な試験を通じて研究を進めるとともに、安全性の確認や吸収効率を改善する独自の技術を確立し、製品化に至った。

同社によると、研究では世界各地の高原食材341種類を調査。成分分析を進める中で、アブラナ科植物などに比較的多く含まれるケンフェロールに可能性を見いだした。特に西洋わさびの葉に含有量が確認され、独自の加工技術を用いて製品化している。

「/zeroz」を紹介する浅見リーダー
「/zeroz」を紹介する浅見リーダー

登壇した同社ニュートラシューティカルズ事業部の浅見慎一プロジェクトリーダーは、「不足したものを補うという従来の視点とは異なり、体内に備わる機能をどう活かすかという考え方から生まれた」と説明した。

浅見氏はブランド名「/zeroz」に込めた意味についても言及した。冒頭の「/zero」は数学の「ゼロで割る」という概念に由来するという。割る数を限りなくゼロに近づけると値が大きく広がることから、「無限の可能性を解き放つ」という象徴的な意味を持たせたと語った。

末尾の「z」には、「AからZまであらゆる可能性を探索した」という研究姿勢を込めたとする。また、「oz」というシルエットには酸素(O2)を想起させる意味も重ね合わせているという。

浅見氏はさらに、酸素の利用は年齢や生活習慣などの影響を受ける可能性があると指摘し、「同じ環境にいても最大酸素摂取量は変わりうる」と説明した。

同社は新製品を「Active Inner Resource」というコンセプトで展開。不足補給型の製品とは異なり、もともと身体に備わっている力に働きかけるカテゴリーとして位置付ける。

「/zeroz」はタブレットタイプで、水なしでも摂取可能。1粒にケンフェロール10mgを含有する。味はシトラスと抹茶の風味を組み合わせた設計となっている。

販売は当面、同社公式通販サイト限定とする。生産状況を見ながら今後の展開を検討する考えだ。3月1日に開催された「東京マラソン2026」では、完走したランナーに配布された。

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発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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