規格外りんごを“おいしく活用” キリン「午後の紅茶」が子ども参加のキッズマルシェ開催

説明する加藤氏(左)と安曇野ファミリー農産の中村氏
説明する加藤氏(左)と安曇野ファミリー農産の中村氏

キリンビバレッジは「キリン 午後の紅茶」のCSV活動(顧客や社会と共有できる価値の創造)として、産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン(東京都港区、秋元里奈社長)と協働し、3月1日に東京交通会館で体験型イベント「キッズマルシェ」を開催した。

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この活動は、味わいに問題がないものの規格外などの理由で廃棄予定となる果実のフードロス削減と農家支援への貢献を目指すCSV活動「モッタイナイ!を、おいしい!に。プロジェクト」の一環。規格外果実を活用した商品開発と、次世代への食育を組み合わせた取り組みとして展開している。

マルシェで販売の体験を行った
マルシェで販売の体験を行った

同プロジェクトでは、2025年12月2日に発売した「キリン 午後の紅茶 mottainai ふじりんごティー」の売り上げ1本につき1円を寄付する仕組みを導入。寄付金の一部を活用し、次世代を担う子どもたちにフードロスや規格外果実が生まれる背景、農業の役割を学ぶ機会として今回のイベントを企画した。

当日は20人の小学生と保護者が参加。食や農業、果実のフードロスについて学んだ後、りんご生産者とともにマルシェの運営や販売を体験した。日常的に生産者と接する機会の少ない子どもたちが“つくり手の仲間”としてマルシェに参加することで、食や農業を取り巻く社会課題への理解を深めた。

キリンビバレッジ マーケティング部ブランド担当の加藤華氏は「単に商品を発信するだけでなく、農家さんとお客様の接点を作ることができたことが大きな収穫だと感じる。寄付金については20万ケース分で480万円を目標としており、達成率は9割まできており順調だ」と説明。同商品では3.9トンの廃棄予定だったりんごを活用できたという。

子供たちに説明する中村氏
子供たちに説明する中村氏

安曇野ファミリー農産の中村隆一氏は「年々、高温化などにより生産環境は厳しくなっている。年間360〜390トンほどの収穫量の中で、20トン程のフジが廃棄となるが、『氷結mottainai ふじりんご』も含め5トンを活用することができた」と取り組みの手応えを語った。

プロジェクトの一環として、3月21日には長野県の安曇野ファミリー農産でりんごの苗木の植樹会も開催する。長野県に暮らす小学生を対象とし、同商品にも使用されたふじりんごを生産する農園で実施。子どもたちに果樹栽培の現場に触れてもらうことで、地元の産業や環境について考える機会を提供する。

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食品産業新聞

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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