ヤオコーまるひろ上尾SC店オープン、ファミリー層と駅前のランチ需要取り込む品揃え

ヤオコーまるひろ上尾SC店
ヤオコーまるひろ上尾SC店

ヤオコーは9月12日、埼玉県上尾市に「ヤオコーまるひろ上尾SC店」を開店した。店舗数は198店舗目、埼玉県105店舗目で、上尾市では2009年に閉店して以来、約16年ぶりの出店となる。ストアコンセプトは「豊かで笑顔が溢れる」食生活を届けられるお店」。売場面積は720坪で、売上目標は29億円を予定する。

〈ミドルシニア層・ヤングファミリー層をターゲットに〉

立地はJR高崎線「上尾駅」東口駅前に位置し、丸広百貨店上尾店の地下1階への出店となる。丸広百貨店は上尾駅とペデストリアンデッキ(歩行者専用の高架歩道)で接続しているため、駅からのアクセスがしやすく、また建物東側は県道164号(旧中山道)に面しているため車でのアクセスもしやすい立地となっている。商業施設への出店は約10店舗目となり、同じ丸広への出店は2020年にオープンしたまるひろ南浦和店があり、同店のノウハウを活かす。まるひろ南浦和店は、2024年度に売上高30億円を上回る好調な実績となっている。

商圏人口は、1km圏内は1万7,000世帯3万5,000人、2km圏内は4万8,000世帯10万4,000人、3km圏内は8万3,000世帯18万3,000人。1km圏内は、50~60代が28.5%と埼玉県平均よりも高いが、3km圏内になるとヤングファミリー層が多くなり、また単身者も多い。人口・世帯数も増加傾向にある。メインターゲットはミドルシニア層とヤングファミリー層で、次に単身者を想定する。

〈駅前のランチ需要に対応、単身者向けの即食商品も展開〉

百貨店の地下という立地のため、安いだけでなく良質な商品も取り揃える。駅前のランチニーズにも応えるべく、惣菜は幅広く展開、単身者が夜にかけて購入する即食商品や温惣菜も多く取り揃える。通常他店ではクッキングメンバーを夕方までの時間で配置するが、当店では夜遅くまでの顧客が多いことを想定し、21時までのシフトの店員を入れて対応する。

ヤオコーまるひろ上尾SC店 ランチ需要に応える弁当など
ヤオコーまるひろ上尾SC店 ランチ需要に応える弁当など

生鮮の精肉では、ブランド牛の「黒樺牛」など、黒毛和牛の美味しさにこだわる。平日は使い勝手の良い切落し焼肉、週末は贅沢な厚切り焼肉などを提案し、毎日焼肉ができる品揃えとする。値ごろ感ある輸入豚や、夕方以降はミートデリカなどのおつまみ需要に対応する。鮮魚は、豊洲市場を活用し、その時期ならではの近海魚を対面販売で、旬を感じる賑わいのある売場を実現する。夕方には、調理が手軽な味付けの切身や、造りたての刺身の盛り合わせを、ニーズに合わせて品揃えする。青果は、産地リレーにより年間を通して美味しいミニトマトにこだわる。

ヤオコーまるひろ上尾SC店 黒樺牛
ヤオコーまるひろ上尾SC店 黒樺牛

惣菜では、「手握りおはぎ」を1日を通して、粒あん・ずんだ・きなこなど選べる品揃えで展開する。ランチタイムから夕方まで時間帯に応じた出来たてを訴求し、18時以降もおつまみ商品や小量目商品を選べる品揃えで、時間帯ごとの美味しさ・楽しさを提供する。寿司は、自社製厚焼玉子を使用したちらし寿司や巻寿司を展開し、同店ならではの商品にこだわる。

ベーカリーは、ランチタイムに鉄板調理の「鉄板巻上厚焼き玉子かつサンド」や「ハンバーガー」を豊富に用意。名物商品のカレーパンなどの時間帯に合わせた出来たての対面販売やスイーツも揃える。

ヤオコーまるひろ上尾SC店 ランチ需要にハンバーガーなど
ヤオコーまるひろ上尾SC店 ランチ需要にハンバーガーなど

グロッサリーの日配では、キムチを豊富に品揃え。生鮮部門と連携した調理提案やつまみ提案で、選ぶ楽しさを実現する。生菓子では、ワンハンド商品やこだわりの商品を充実させる。

ドライ食品では、生鮮部門と連動したドレッシングの提案を実施するほか、市場が伸びているグミを豊富に取り揃える。また、酒はハイボールやご当地酎ハイ、直輸入ワインなどを豊富に揃え、バラエティー感のある売場を実現する。

〈店舗概要〉

所在地:埼玉県上尾市宮本町1-1

営業時間:9時~21時

休業日:1月1日、ほか1日(館に準ずる)

駐車台数:310台(第1駐車場250台、第3駐車場30台、第4駐車場30台)

駐輪場:399台、バイク:20台

媒体情報

食品産業新聞

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食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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