【ローソン】クリスマスケーキ&おせち、2極化に対応する少人数向け・専門店監修商品など展開
〈おせちは昨年より約1割程度価格を抑える工夫や規格外品使用も〉
ローソンは、「お手頃価格」と「高付加価値」の2極化が進むことを想定し、少人数向けや特別感のあるクリスマスケーキやおせちなどの商品を展開している。
同社本社で4日、発表会が開かれ、商品本部デイリー・FF部のシニアマーチャンダイザー鈴江裕子氏と同部の田口仁一氏が概要を説明した。
10月の消費者物価指数は7.2%増加、9月までの実質賃金は9カ月連続マイナスの状況と、食品の値上げなどによる物価高が続き、年末年始も消費に対して慎重な姿勢が続くと考えられる。
クリスマスの調査では、約半数が今年のクリスマスの過ごし方に物価高の影響があると回答。支出総額に関しては、24%の人が費用を抑える一方で、21%の人が費用を増やすと回答した。
今年のクリスマスが平日であり、パーティーの少人数化などのニーズも高まっているため、お手頃価格の少人数向けと個食用のケーキを拡充する。
特にお手頃価格のケーキのラインアップを強化。「Uchi Café小さなスノーボンブ 3.5号」(税込2,420円)、「Uchi Café小さなチョコボンブ」(税込2,500円)は、サイズを小さくし同商品5号サイズより価格を1,000円程抑えた。

また、トッピングを無くして価格を抑えた「シンプルショートケーキ 5号」(税込2,290円)などは、装飾して自由に楽しめるシンプルな仕様とした。
個食用ケーキは400円から1,500円の価格で、「UC×Milk MILKケーキ3号」(税込678円)など12品展開する。
高付加価値ケーキでは、「Uchi Café×GODIVA ショコラノエル 4号」(税込5,250円)など4品を発売。
そのうち「Uchi Café×森半お抹茶ケーキ(4号相当)」(税込4,020円)など2品は既に予約数に達しており、好調な売れ行きだという。
創業50周年を記念し苺50個を使用した「Uchi Café 至福のストロベリークリスマス 6号」(税込1万4,920円)では、トッピングと別添えで合計50個の苺を楽しめる。人気バンドとのコラボでは、「Uchi Café×Mrs. GREEN APPLE MGAクリスマスケーキ4号」(税込4,370円)などを展開する。
お正月については、今年は連休を取りやすい曜日まわりで集う機会も増える一方で、自宅でゆっくり過ごすなど多様な過ごし方が想定される。
今年のおせち料理の平均価格は3.8%値上げで、平均価格は2万9,098円。
それに対し購入の希望予算は、全体の3分の2が2万円以下と回答した。
同社では、定番のおせちを昨年より求めやすい価格で提供し、少人数向けの1万円・2万円台のラインアップを強化する。
定番のおせちでは、原料見直しなどで昨年より価格を1割抑えた商品を展開。「和洋中おせち一段重」(店頭価格税込1万750円)、「和洋中おせち三段重」(同1万9,980円)など3品を揃えた。

価格面では、高騰する養殖ぶりを天然真鯛に変更するなど原料の見直しの他、お重の色の変更や祝い箸を省くなどの対応で抑えている。
1万円台では「千賀屋謹製 舞千 和風二折」(同1万1,800円)、「肉卸小島監修お肉とシーフードを楽しむオードブル」(同1万5,500円)など9品目を揃えた。
食品ロス削減の取り組みでは「Mottainaiおせち一段重(同5,680円)で、味や品質に問題がないが廃棄される規格外品などを使用したアップサイクルおせちを準備。昨年の18品目から22品目に増やして内容を充実させた。

老舗料亭の監修では「京都吉兆監修 和風おせち二段重」(同2万2,460円)で素材本来の味を追求した。
また「おせち詰合せ ディズニー」(同1万2,100円)などキャラクターおせちのほか、買い合わせができる「米沢牛黄木 米沢牛すき焼き用」(宅配税込7,780円)なども展開する。








