【ファミリーマート】「おむすび」施策が好調、キャンペーンを多数実施し来店動機に【2025年コンビニ動向 #1】
ファミリーマートは今期の主要施策として、大谷翔平選手とのキャンペーンや新プロジェクト始動、デジタルサービスを通じた顧客との接点拡大などを重点項目に掲げている。
第二四半期の決算では、既存店の売上向上と広告・メディア事業拡大が増益につながった。オリジナル企画「ざっくり40%増量作戦」や、販売1週間で300万食を突破した新商品「ファミチキレッド」、小型の惣菜の好調で、既存店日販は48カ月連続で前年を上回った。
好調な「おむすび」では、新型のおむすび製造機を昨年度までに全国の工場に設置完了し、大谷翔平選手をアンバサダーに起用したキャンペーンを実施した。
3月の“おむすび二刀流、解禁”キャンペーンでは、専門店監修含む新商品の販売数が1週間で300万個を突破し、おむすびカテゴリー売上前年比が20%増加した。
8月のキャンペーンも同様の前年比で、3週間の合計で637万個を売り上げた。
11月には、追加投資した製造機を使った贅沢おむすびで来客数増加につなげる。
大谷翔平選手のアンバサダー就任効果については「凄まじい効果で、米飯の売上拡大に寄与したばかりでなく、加盟店の意識高揚にも好影響を与えた」と細見社長も手応えを示した。
上期は「ファミマでうまアロハ~♪おいしいハワイを食べつくせ!」「ざっくり40%増量作戦」等のキャンペーンが好評を博し売上に貢献した。
下期も9月に、「背徳のコンビニ飯」をアレンジした「月見背徳メシ」キャンペーンや、「ファミマのお芋掘り」、パンの裏側がクイニーアマン仕立てになっている「オモテもウラもおいしいパン」、チョコスイーツ11種類を展開する「ファミマがチョコだらけ!」キャンペーンを実施するなど、話題性のあるキャンペーンを絶え間なく実施し、来店動機につなげている。
顧客接点効果を目指すカスタマープラットフォーム戦略として、リアル店舗ではイートイン売場化による売り場面積拡大により、菓子などが伸長した。デジタル施策では、デジタルサイネージ「ファミマビジョン」の設置店舗は1万1,000店を超え、ファミペイアプリのダウンロード数は2,700万件を突破するなど拡大した。
サービス面では、ファミマカードの新規募集を10月から開始。ファミペイ連携で割引率は最大5%になる。さらに、セブン銀行連携により新しい金融プラットフォームも立ち上げた。







