イオン、低価格と品質の両面をPBで提案/株式会社化100年を記念し、増量品の投入・一部商品は恒久的な値下げも

吉田社長(写真中央)ら
吉田社長(写真中央)ら

イオンは2026年2月25日、商品施策の発表会を千葉県内で行った。相次ぐ値上げによって消費者の価格志向は一層高まっている。そこで、商品施策として価格戦略を進めるとともに、簡便需要や長引く猛暑などへの対応を強めるといった、価値提案も行う。また、株式会社化100年を記念し、増量品や記念価格品を投入するほか、一部商品は恒久的な値下げも行う。2026年度におけるプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の売上は、前年度比10%増を目指す。

〈トップバリュの25年度売上は約1・2兆円、利益率も伸長傾向〉

25年度における「トップバリュ」の売上は、約1・2兆円に達する見込みだ。中でも、値ごろ感を打ち出した「トップバリュ ベストプライス」の伸長率が高く、25年3月度対比で1・5%増となっている。また、共通原材料の整理や調達ルートの集約といった取り組みにより、利益率も伸長傾向にあるようだ。

特に、25年4月に発売の「ペペロンチーノとトマトソースハンバーグ」などの、値ごろな冷凍のワントレー商品は、累計で400万パックを売り上げた。卵を丸ごと使ったマヨネーズも25年度累計で1200万本に達したという。他にも、冷凍のスライスきゅうりや、常温のパスタソース、コーンポタージュなども支持されたようだ。

〈26年度は価格戦略を維持しながら価値提案も〉

26年度における「トップバリュ」の戦略は、価格戦略を維持するとともに、高まる簡便需要や、猛暑対策といった価値提案も行う。

新商品として、平飼いたまごのゆで卵を使用した「トップバリュ 平飼いたまごのタルタルソース」(210g、398円)や、限定品「ショートリブを使ったタスマニアビーフカレー」(220g、598円)などを発売する。

平飼いたまごのタルタルソース
平飼いたまごのタルタルソース
ショートリブを使ったタスマニアビーフカレー
ショートリブを使ったタスマニアビーフカレー

簡便調理に対応した商品として、4月から「ピタパン」(2枚入、248円)も提案する。米価高騰により「トルティーヤ」が順調に推移していることを受け、主食としてもおやつとしても楽しめる商品として訴求する。

トルティーヤとピタパン
トルティーヤとピタパン

好調に推移する、茹でたパスタに合えるだけの「ベストプライス ゆでたパスタにまぜるだけ」シリーズからは、「わさび&ビーフ」や「レモンガーリック」といった夏に最適なフレーバーを投入する(新商品は3種で、すべて3食入、各198円)。

夏向けの商品として、「割ってアイスバー ソーダ味」(5本入198円)や、凍らせて飲む「ベストプライス アイススラリー」(100g、2種、各108円)といった商品を提案する。

アイススラリー
アイススラリー

〈株式会社化100年を記念し、増量品83品を投入予定〉

株式会社化100年を記念した商品として、ブルーベリーやミックスチーズなど増量品は83品を投入予定だ。加えて、日用品を中心に3月から92品目を記念価格商品として順次値下げ予定で、うち25品はキャンペーン後も値下げを継続予定だ。

25日に千葉県内で行われた会見で、土谷美津子社長は「インフレによる基礎的支出の増加が負担になっているのは店頭を見て明らかな状況。“安いから選ばれる”ということから、“価格戦略で暮らしを支え、価値で選ばれ続けるブランド”として提案したい」と語った。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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