イトーヨーカ堂、「セブン・ザ・プライス」を約3割拡充へ/来店動機や買い上げ点数の拡大につなげる
イトーヨーカ堂は2026年3月31日、低価格帯のプライベートブランド(PB)「セブン・ザ・プライス」の2026年における商品数を、25年度比で約3割増となる約400アイテム規模まで拡大すると発表した。物価高騰により価格志向が強まる中、低価格帯のPB商品の拡充で売上の拡大などにつなげる。26年度は前年度比で20%増を目指す。
〈既存店売上は25年度に50%近く伸長、買い上げ点数や来店客数が増加〉
「セブン・ザ・プライス」はパッケージや物流などの効率化や、コスト削減、シンプルな商品づくりなどで価格を抑えたブランドとして展開している。パンや納豆など日常的によく使われている商品や、小型飲料や冷凍おかずといった利用者が拡大しているカテゴリー、チルド飲料や乾麺といった価格に敏感な層の購入率が高いカテゴリーなどを中心に開発し、既存店における売上は、24年度に前年比で倍増、25年度は前年度比で50%近く伸長した。買い上げ点数や来店客数の増加につながったという。
物価高騰により商品の価格が上がり続けており、今年4月にナショナルブランドの商品で2500品目以上の値上げを予定している。ガソリンの価格も上昇し、食品への圧迫感の高まりで購買行動は変化しており、消費は「こだわり」と「節約」の二極により分かれつつある。
イトーヨーカ堂では、プチ贅沢への対応、日常使い、低価格対応の3つに分けて進めている。最近では、1食あたりの経済性を重視する傾向にあり、買い上げ点数は減少傾向にある。また、冷凍野菜や果実といった大容量・長期保存のニーズも拡大しているという。
手に取りやすい価格帯の商品需要が伸びる中、「セブン・ザ・プライス」を拡充することで来店のきっかけにつなげる。
〈マヨネーズや焼きのりなど15品を順次投入、値引きキャンペーンで来店促進〉
まずは今年3月以降、「マヨネーズ」(1kg、税込624円)や「焼きのり」(3切20枚、税込300円)、「インスタントコーヒ―」(100g+20g、税込429円)、冷凍の「チキンナゲット」(500g、税込537円)など、日常の食卓で使用頻度の高いカテゴリーを中心に、15アイテムを順次投入する。
また、4月1~3日の3日間、「セブン・ザ・プライス」の一部商品で、2点か3点を同時に購入することで値引きするキャンペーンを行う。
さらに、ブランドのテーマ―カラーである“赤”にちなんだ食品を対象とした、「レッドプライスデー」というセールも行う。2つの取り組みで来店者の拡大につなげる。
3月31日に行われた発表会で、執行役員フード&ドラック事業部長の土居仁氏は「内容量をしっかり入れつつ、100g当たりの単価は下げており、工場と協力して実現できた価格。来店動機や買い上げ点数の増加などにつなげたい」と語った。
【商品一例(すべて税込)】
▽セブン・ザ・プライス マヨネーズ1kg(624円)=ボトルキャップは、メーカー既存品を使用し、資材コストを削減。酸味を控えたシンプルな配合。
▽同 麻婆春雨甘口143g(213円)=メーカー既存品と同じ原料を活用し、コストを削減。
▽同 麻婆春雨中辛143g(213円)=メーカー既存品と同じ原料を活用し、コストを削減。
▽同 しじみわかめスープ3食(138円)=工夫:メーカーが保有する原材料(しじみ、わかめなど)を活用し、コスト削減。
▽同 コクうま鶏スープ3食(138円)=メーカーが保有する原材料(乾燥ねぎ、胡麻など)を活用し、コスト削減。
▽同 チキンナゲット500g(537円)=惣菜・精肉の両部門で共同仕入れを行い、コストを低減。
▽同 なめ茸395g(321円)=相場の安いタイミングで原料を仕入れ、容量を増やして生産効率を改善し、コストを削減。
▽同 インスタントコーヒー100g+20g(429円)=コンテナ単位での一括調達により、調達コストを低減(期間限定で増量)。
▽同 こつぶ歌舞伎揚149g(213円)=容量を増やして生産効率を改善。することでコストを削減。
▽同 黒糖蒸しパン(105円)=取り扱い量を従来の商品より増やし、生産・調達の効率を高めた。
▽同 焼のり3切20枚(300円)=期間を集中して生産し、製造コストを低減。比較的安価な韓国産海苔を使用。
▽同 国産きざみのり20g(537円)=生産過程で出る海苔の端材を活用。







