総合厨房機器・タニコー カフェ業態へ新提案、オフィスキッチンやキッチンカー対応厨房機器など

キッチンカーに対応した厨房機器
総合厨房機器メーカー、タニコーは7月27日〜29日にかけて東京ビッグサイトで開かれた第10回Tokyo Cafe Showに出展し、コロナ禍に対応した新しい厨房ソリューションの提案を行った。

オフィスキッチン「IRORI—WA」は、オフィスなどで1つのテーブルを囲んでコーヒーを片手に意見交換のできる空間を演出するコミュニケーションスペース。オフィスの状況に合わせて簡易的なキッチンから本格的なキッチンまでカスタマイズできる。給水・排水タンクを内蔵できるので複雑な工事が不要で、導入も簡単だ。「コロナ禍でテレワークが進み、対面の交流が減っている。短時間でリフレッシュできる場所として社員の憩いの場づくりを提案した」(担当者)。

タニコー オフィスキッチン「IRORI—WA」

タニコー オフィスキッチン「IRORI—WA」

 
また、コロナ禍を機に急増した食事を移動販売するキッチンカーに対応した厨房機器も提案した。JIS規格に準じた自動車部品振動試験を行い、移動で振動が発生する車でも安心して使用できる卓上タイプの機器である。ラインアップはIHコンロ、ガスコンロ、フライヤー、ゆで麺器、グリドルの5種類。安全性を高めるため、定期的なメンテナンスを確認した上で販売する。「キッチンカーを販売する企業と提携し、お客様のご要望に応えていく。車内にコンパクトに収まり、安心して使用できる」(担当者)。
 
ベーカリー業態には、大がかりな設備工事不要で焼きたてのパンが提供できるコンパクトベーカリーシステム「ユニエースオーブン」を、試食付きの調理実演を交えて紹介。より手軽に焼きたてパンを販売したい方には、8割焼いた冷凍生地の仕上げ焼きに特化した「パーベイクオーブン」を提案(開発中)。「ホームセンターやマンション、ゴルフ場など活用の幅は広い」(担当者)。

タニコー「ユニエースオーブン」

タニコー「ユニエースオーブン」

 
その他、テナントから内装、家具に至るまで、お店づくりに必要な様々な情報をまとめて提供する「まるっとお店パック」や、業務負担を軽減する業界初の新サービス「修理のサブスク つながる修理サポート(K) 」、キッチンの無料設計相談など、これからのカフェ運営の不安を解消できるサービスを含めて提案した。