極洋、寿司ネタ220億円を計画、家庭用冷食10億円は必達

極洋の生食・寿司種商材は前期、冷凍食品部門(鰹・鮪部門を除く)で売上高200億円の計画をほぼ達成する見通しだ。今期は220億円を計画する。新規参入した家庭用冷食は売上高10億円の当初目標には届かなかった。今期はこれまで関東甲信越に絞っていた販売エリアを関西にも広げ、10億円必達を目指す。冷食部門全体の今期売上高は合計700億円を見込む。

14日に都内で開催された東京支社極洋会で、上居隆常務が食品事業の前期概況と今期計画について説明した。

冷食部門は単体ベースで増収・減益の見通しだ。そのうち調理冷食は増収・減益。キョクヨーフーズで生産する、主力のカニ風味かまぼこ製品「オーシャンキング」が順調に売上げを伸ばした。海外生産品でも白身魚フライがCVs向けなど販売を伸ばし、重点商品の取扱い数量が増加した。一方で円安や原料高などによるコストアップを吸収しきれなかった。

水産冷食は増収・増益となる。生食商材以外では、「だんどり上手」シリーズを中心とした骨なし切身・焼魚・煮魚など加熱加工品も前期を上回っている。

今期、水産冷食では「生食・寿司ネタ商材・切身加工品の売上拡大」を掲げて、更なる業容拡大に注力する。生食商材では大手回転寿司チェーンや量販店など有力ユーザーとの取 り組みを強化する方針だ。他方、加熱加工品では「だんどり上手」を中心に骨なし切身・焼魚・煮魚のアイテムを拡充、「ユーザーとタイアップした商品」も進める。

家庭用冷食については計画の導入店舗数まで届かず、消費者への認知度も不足したことから、売上げ・利益とも計画を下回ったとした。今期方針として「家庭用冷凍食品の拡販」を掲げ、「10億円必達」を目指す。関西圏への進出を含め導入店舗の拡大を図る方針だ。

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