新ブランド・主力カテゴリーに新規需要、イントラネットが貢献-味の素冷食岡本業務用事業部長

味の素冷凍食品の岡本明執行役員業務用事業部長は15年度上期のマーケットと同社事業について次のように説明している。

「上期の業務用マーケットは好調で、外食は前期比2%増、中食7%増。企業・店舗間の差はあるが、値段を少し高めに設定し、生活者が求めるコストパフォーマンスの高いところは業種・業態を問わず好調だ。外食市場好調の背景にはソーシャルメディア影響がある。中食は量販店、コンビニともに好調。宅配食は宅配事業者のほか流通、コンビニ、外食、物流会社等々が手掛け、いずれも伸長している。上期の食の外部化市場は堅調だ。

当社の事業も第1四半期、第2四半期ともに堅調に推移している。まず上期はデザートを強化、インバウンド需要もあり手応え十分。新ブランドの『凍ったままおいしいアイスデザート』は提供者に対しては人手不足、時短に対応、生活者には冷凍だからおいしい付加価値を提供し、販売チャネルが拡大している。特に下期に入って大きく上向いている。

餃子、チキン加工品、米飯など主力カテゴリーも人手不足、時短、簡単なオペレーション対応など、評価を受けている。外食のプロは馴染みある冷食の製品をそのままでは使用せず、手を加えオリジナルメニューにして使いこなすケースが増え、また一方、これまでつながりの薄かった業種業態への情報提供も即反応があり、この2つのアプローチが順調。

後押ししたのは社内イントラネットの整備。新たな機能が付加され、営業マンの経験が瞬時に全社的に伝わり、本社のマーケッターは情報をさらに整備し、新たな取り組みや横展開の提起もしやすくなった。

–全文は本紙にてお読みいただけます。