マルハニチロ、上期市販用冷食販売は244億円、米飯類と麺類が好調/石黒市販用冷食部長

マルハニチロの15年度上期(4~9月)の市販用冷凍食品販売は244億円(アクリ事業含む)と伸長し、利益も売上増に伴う増益となった。主要カテゴリー別には、弁当類は厳しく、米飯類と麺類は好調、シューマイを中心とする中華類は順調、農産品も順調だった。下期は上期と施策面での大きな変化はなく通期で増収増益の着地を目指す。

石黒裕之冷凍食品ユニット市販用冷凍食品部長は下期の市販用冷食事業の施策について「方針は年間を通してのものではあるが、変化には柔軟に対応していく。上期注力した米飯類、麺類は結果も出ており下期も強化する。また、下期も引き続き伸長しているカテゴリーを積極的に展開し、さらに育成して来期以降につなげる。通期業績を伸ばし冷凍食品ユニットの収益に貢献したい」と述べている。

マルハニチロの石黒部長は上期事業について、「弁当類はマーケットとほぼ同様に数%落ちた。主食は好調。米飯は『あおり炒めの焼豚炒飯』のTVCMを積極的に展開し二ケタ以上の伸び、麺類も同様に好調で、TVCM投入の『横浜あんかけラーメン』は10%以上の伸長、『五目あんかけ焼そば』も焼豚炒飯水準の二ケタ以上の伸びとなった。この主食3品が弁当類の減をカバーし、上期トータルで前年を超える実績に貢献した。中華類はコンビニルートを含めて順調。農産品は一ケタ台後半の伸びで、枝豆、ブルーベリー、『すぐできる豚汁の具』などミックス系野菜が好調」としている。調理品の売れ筋上位品は、上記の3品のほか「いか天ぷら」「白身&タルタルソース」「牛カルビマヨネーズ」など。

弁当類の販売減については、「春の値上げと売場のEDLP化の影響がある。売場の変化により販促機会が減り単品ごとに影響が出た」。

–全文は本紙にてお読みいただけます。